部分痩せは不可能だけど必ずしもそうとは言えない

お腹の出っ張りをへこませたい。二の腕のたるみをとりたい。太ももを細くしたい。

そういったいわゆる部分痩せをしたいと思っている方は多いようですね。でも、そんな自分にとって都合の良いように痩せることは可能なのでしょうか?

もしも部分痩せができるのなら、その方法を知りたいところです。

部分的に脂肪を落とすことはできない

部分痩せは、医学的には不可能というのが結論です。

どんなに腹筋を鍛えてもお腹の脂肪だけを減らすということはできません。全体の脂肪を減らすことでしか、お腹の脂肪をとることはできないのです。

米井嘉一先生の著書「早くふける人、老けない人」の中でも、そのように述べられています。

基礎代謝をアップし、インスリンに対する感受性を保って、摂取されたカロリーをうまく燃焼させることにより、身体全体の脂肪を落とすことでしか腹部の脂肪は取れないのです。(117ページ)

この結論は、お腹をへこませるために腹筋を鍛え続けてきた方には、ショッキングなことでしょう。

でも、この考え方だと、お腹が出っ張らないためには、体脂肪率が何%以下でなくてはならないという基準がなければおかしいと思いませんか?だって、部分痩せできないということは、体全体の脂肪をまんべんなく落とすことでしかお腹をへこますことができないのですから。

ところが、実際には、体脂肪率が同じなのにお腹が出ている人と出ていない人がいます。

実は、部分痩せってできるんじゃないですか?

筋肉が付けば体が引き締まる

私が9ヶ月間、スロトレを行ってきた経験から、部分痩せは可能と思います。腹筋を鍛えることで、筋肉が付いてはいますが、確実にお腹はへこんでいます。ベルトの穴が1つきつくできるようになりましたからね。

でも、ここで言う私の部分痩せとは、ある部分の脂肪が減ることで痩せるというのではなく、筋肉を鍛えることでたるんでいた体が引き締まるということです。

腹筋が強化されれば、筋肉が内臓を内側に押し戻すから、お腹が出っ張らなくなるというわけです。

水太りで太ももが気になる方も部分痩せは可能

漢方では、太っている状態で、固太りと水太りに分けられます。

固太りというのは、お腹が出っ張っているようなリンゴ型の体型です。一方の水太りは、下半身がむくんだ洋ナシ型の体型です。

石原結實先生の著書「体温力」によると、固太りの場合は大小便、汗の排泄をよくすることで解消でき、水太りは体を温めて利尿作用のある生姜紅茶やハーブティー等を飲むことで解消できるそうです。

特に水太りの方は、下半身を中心に筋肉を鍛えることで、代謝を良くすることでも、足のむくみの解消が期待できるので、スロトレは 効果的だと考えられます。

一言で部分痩せと言っても、脂肪を落とすのか、体を引き締めるのか、水分を排泄してむくみをとるのか様々です。

脂肪を部分的に落とすことは前述のとおり不可能なので、部分痩せは体を引き締めるか、むくみをとるかのどちらかになりますね。

下半身が気になる方は、水太りの可能性が高いので、むくみをとるような方法でダイエットをすれば良い結果が出るはずですよ。

参考文献