ストレッチで柔軟性をアップし血流を改善

スロートレーニングを行っている方の中には、毎日ストレッチで体をほぐしているという方も多いと思います。少なくとも、スロトレ[完全版]を見ながらエクササイズしている方は、各メニューの終わりにストレッチを実施していることでしょう。

ストレッチ・メソッドという本の中では、ストレッチには以下のような美容や健康にとってうれしい3つの効果があると解説されています。

  1. 柔らかい体になる
  2. 快適な体になる
  3. 心身ともにリラックス

体が柔らかくなれば、日常生活での動作が快適になります。また、柔軟性がアップすることで血流が改善されるので、体の不調の解消にも効果があります。

柔軟性アップで日常生活が快適に

体が硬い状態だと、スポーツの最中にケガをしやすくなります。関節の可動域が狭いから、ちょっとした動作でも体に無理な力がかかってしまうのがその原因です。もちろん体が硬いとスポーツで良いパフォーマンスを発揮することもできません。

日々ストレッチをすることで、少しずつ関節の可動域が広がっていけば、スポーツ時のパフォーマンス向上 に加えてケガもしにくくなるので、何かスポーツをされている方は、積極的にストレッチを行った方が良いでしょう。

普段、スポーツをされない方にとっても、体が柔らかいということにはメリットがあります。

そのひとつは、姿勢が良くなるということです。体が硬いとどうしても正しい姿勢をとるのが困難になります。もちろん姿勢が悪くなる原因には加齢による筋力低下もありますが、柔軟性の低下もそれに拍車をかけます。

また、高齢者の場合、柔軟性の低下は日常生活でのケガの危険性を高めます。

たとえば股関節の筋肉が硬くなると、歩行時に大きく脚を踏み出せずに歩幅が狭くなり、転倒リスクが高まるという指摘もあります。(17ページ)

年齢に関係なく体の柔軟性を保つことは、日常生活をより楽しむために必要ですね。

全身の血流改善

筋肉は、動かさないでいたり、長時間同じ姿勢でいたり、疲労が高まると硬くなります。

多くの人が、血液は心臓の力で全身に行きわたっていると勘違いされていますが、実際には、心臓から送り出された血液は、筋肉の収縮と弛緩によって全身に送られます。これを「乳搾り効果」といいます。

筋肉が硬くなってしまうと、血液の循環が悪くなるので、冷え症、肩こり、腰痛などの体の不調につながっていきます。

こうならないためには、ストレッチで筋肉の柔軟性を保つことが大切です。

運動で筋肉が疲労したり、デスクワークで長時間同じ姿勢を維持していたことで筋肉がこわばったとしても、ストレッチをすれば、筋肉が柔らかくなり、快適な体に戻すことができます。

また、ストレッチは体を柔らかくするだけでなく、精神的にリラックスできます。

寝る前にストレッチで体を伸ばせば、体をリラックスさせる副交感神経が働きやすくなるので、安眠につながると言われています。ただし、ハードなストレッチは逆効果となるので、寝る前は軽めのストレッチにしておきましょう。

私は、ストレッチ・メソッドで紹介されている「おやすみ前の安眠対策メニュー」を毎日寝る前に行っています。

首を回したり、背中をそらしたりという軽めのストレッチなので、簡単に行うことができます。

特に冬場は、このメニューを行って布団に入ると、手先や足先がポカポカと温まって来るので、寝つきが早くなりますね。ただ、夏場は、暑苦しいせいか、ストレッチをしてもすぐには寝付けませんが。

なお、ストレッチのメニューは、All Aboutで目的別に紹介されていますので、まずは、こちらをご覧になると良いですよ。

参考文献