脳からの声と体へのメッセージ

スロトレを始めてからテレビやラジオで、アスリートやトレーナーなど、スポーツや筋肉のスペシャリストの方が出演していると、ついついチェックするようになりました。

先日も陸上10種競技の日本チャンピオンだった武井壮さんが、テレビに出演していたので、番組を途中まで見ていました。

番組の中で武井さんが、興味深いことをおっしゃっていたので、今回はその内容をお伝えします。

眠気はウソ

武井さんは、普段ほとんど睡眠をとらないそうです。トレーニングをして疲れたら45分寝て、起きるとまたトレーニングをして45分寝るらしいです。

番組出演者が、そんな短時間しか寝なくて大丈夫なのかと質問したところ、武井さんは、トレーニングしていない時間が、体の疲れをいやす時間になっているので問題ないといった感じのことをおっしゃっていました。

そして、「眠たくなるのはウソだ」と発言し、他の出演者が何を言っているのかよくわからないという表情を浮かべていました。

武井さん曰く、「ウトウトしている時にお気に入りの女性から電話がかかってきたら眠気が覚めて話が盛り上がりますよね。その後は、テンションが上がって眠たくなくならないですか?」と出演者に質問を投げかけていました。

他の出演者も確かにその通りだと納得した表情。

武井さんのおっしゃることは、最初は何を言っているのか理解できないことが多いのですが、よくよく話を聞いてみると、うなずいてしまうことがよくあります。

体が疲れていて眠くなるのなら、それは体が寝るように訴えかけているのでしょうが、そうでない時でも脳が体に寝るようにという声をかけてくることがあります。その声はウソだということを武井さんは言いたかったのだと思います。

体は心の声を聴くようにできている

武井さんが陸上10種競技でチャンピオンとなる以前、背骨を折る大けがをしたそうです。その骨折は10種競技の中の幅跳びの時で、跳んだ瞬間に背骨が折れたそうです。

出演者から寝ないから大けがするんだと突っ込まれていましたが、その当時は普通に睡眠をとっていたそうです。

病院に行って医師に診察してもらい骨折していることが分かった武井さんは、1ヶ月か2ヶ月後の競技に参加することになっていたので、それまでに治るかどうか医師に尋ねたところ、そんなに軽いけがではなく、リハビリしても日常生活に支障が出る可能性があるほど大きなけがだと告げられます。

そこで、武井さんは、それなら自分で治すと言って病院を後にし、家でうつ伏せになって温かいタオルを腰にのせ、骨の本を読みながら、「治れ治れ」と心の中で唱えていたそうです。

そんなことで治るわけがないと再び出演者に突っ込まれていましたが、武井さんは、「ストレスで胃に穴が空くのなら、ネガティブなことじゃなくポジティブなことを考えていれば、けがが治るはずだと思った」と 反論します。

それを聞いた他の出演者も、確かにそうかもしれないといった感じで、納得していました。

その後、武井さんは、ある時、背中の痛みが消えていることに気づきます。そして、検査のために病院に行き、画像診断をしたところ、医師から「どこも異常がないですけど、何かあったんですか?」と言われたそうです。武井さんの背骨は、傷跡がわからないほどきれいに治っていたそうです。

武井さんのこの話を聞くと、心からメッセージを体に送ることで、体が健康になったり不健康になったりすることもあり得るのだなと思いました。

無意識に発せられる脳からの声が眠気を誘ったり、心からけがが治るようにというメッセージを発することで治癒したりするなんて、なかなか理解できませんが、ひょっとしたらそういうこともあるのかもしれません。

むしろ、体の反応というのは、自分の意思や脳からの声の暗示がかかることで起こっているのではないかと考えてしまいますね。

なお、武井壮さんは、ブログも書いていますので、興味がある方はご覧になってください。