疲れやすい筋肉と疲れにくい筋肉

筋トレをしていて、疲れやすいと感じる筋肉と疲れにくいと感じる筋肉がないでしょうか?

一般的に胸、太もも、背筋といった大きな筋肉は疲れにくいけれども、疲労からの回復が遅いと言われています。逆に前腕、二の腕などの小さな筋肉は疲れやすいけれども、疲労からの回復が早いと言われています。

私もこの事実を知った時は、なるほどそうなのかと思ったのですが、よくよく考えてみると、上のことは、筋トレ後にやってくる筋肉痛からの回復ということのようですね。多くの場合、筋肉が疲労から回復して以前よりもパワーアップする超回復という現象を説明しているサイトで見かけますから。

そうではなく、1セット終了してから2セット目を行うまでに疲労から回復する早さは、どうなんでしょうか?

セット間の疲労回復は大きい筋肉ほど早いのではないか?

私の経験からは、セット間の疲労回復は、大きな筋肉の方が早く、小さな筋肉の方が遅いような気がします。

例えば、プッシュアップ(腕立て伏せ)を1セット目で10回した場合、2セット目で10回できるまでに二の腕の筋肉が疲労から回復するには3分ほどかかります。一方、スクワットを1セット目で10回した場合、2セット目で10回できるまでに太ももの筋肉が疲労から回復するには2分程度です。

これはどういうことなのでしょうか?

いろいろと理由はあるのでしょうが、やはり、大きな筋肉ほど疲れにくいということと関係があるように思います。

プッシュアップもスクワットも同じ10回行ったとしても、エクササイズ中の疲労が太ももよりも二の腕の方が大きいように感じます。つまり、二の腕よりも大きな筋肉である太ももの方が疲れにくいということです。

もちろんプッシュアップ10回もスクワット10回もしんどいことはしんどいのですが、スクワットの方が我慢がきくように思いますね。

結局、セット間での筋肉の疲労の回復速度は、大きな筋肉の方が早いように思えますが、実は、小さな筋肉ほど疲れていないということなのかもしれません。

疲れやすい小さな筋肉の方がパワーアップしやすいのか?

小さな筋肉の方が大きな筋肉よりも疲れやすく、そして、回復も早いということは、超回復によるパワーアップは小さな筋肉の方が起こりやすいのではないかという疑問が浮かんできます。

でも、筋トレの本などでは、体幹筋、つまり大きな筋肉を優先的に鍛えた方が良いと説明されています。これは、1回のエクササイズで筋肉を広範囲に鍛えることができ、効率的だからです。

私の経験からは、やはり、大きな筋肉の方が、効果的に筋力アップできているように思います。

確かに二の腕などの小さな筋肉も鍛えるほどに強化されていってはいますが、見た目の変化は小さいようです。理屈では、小さな筋肉の方が超回復しやすいのでしょうが、筋肉量を増やすという意味では、大きな筋肉の方が効果的でしょう。

小さな筋肉と大きな筋肉のどちらを鍛えるべきか迷った時は、とりあえず、大きな筋肉を鍛えておけば、良いのではないでしょうか。