筋肉がつけばスロートレーニングの効果は上がる

スロートレーニングは、負荷が軽い筋トレなので、女性や筋力が弱くなっているお年寄りの方に適していると言われます。

でも、軽負荷の筋トレだから楽にできるというものでもありません。実際にスロトレをしている方なら経験されていると思いますが、トレーニングを始めた時は、わずか10分程度のエクササイズなのに想像以上に体が疲れます。

そして、疲労の割には、思っていたほど筋肉がつかない、期待したほどは痩せないと失望してしまうことがあるかと思います。

しかし、スロトレを始めてすぐに結果が出ないからと言って、そこでやめると非常にもったいないです。なぜなら、スロトレの効果が出始めるのは、ある程度、筋肉量が増えてからなのですから。

正しい姿勢を維持する

スロトレの実施にあたって守らなければならないことがいくつかありますが、その中でも、正しい姿勢でトレーニングするということが、とても重要になってきます。

スロトレを始めたばかりの頃は、思うように体が動かず、なかなか正しい姿勢を保てません。だから、トレーニング中は、スロトレ完全版のDVDを見ながら、体を動かすのが、スロトレ上達の近道です。

私の場合は、DVDを2週間も見れば、体の動かし方を理解できました。おそらく、多くの方が、それくらいの期間で、スロトレの動きを覚えることができると思います。しかし、正しい姿勢を覚えることと、エクササイズ中に正しい姿勢を維持することは、また違います。

例えば、スクワットの場合、膝をゆっくりと曲げていくのにしたがって、お尻を後ろに突き出しながら体を沈めていくのが、基本の動作です。しかし、この動作を理解していても、スロトレを始めて間もないころは、5回ほど、体の上げ下げをしたあたりで、思ったように太ももの表と裏の両方に負荷をかけることができくなるといったことが起こります。

私もそうでした。特にアームレッグクロスレイズは、ターゲットマッスルに効いているような感じがしなかったんですよね。

これは、正しい姿勢を理解したつもりでも、実際には、動きがDVDと異なっていたということが考えられます。だから、いまいち筋肉に負荷がかかっていないなと感じた時は、基本に戻ってDVDで動きを確認することが大切です。

筋肉量が不足している

ターゲットマッスルに負荷がかかっていない原因として他に考えられることは、筋肉量が不足しているということです。

スロトレを長い期間続けていると、負荷に慣れてきて、筋力アップの効果が減少してくると思うでしょうが、私の場合は、むしろ、スロトレの期間が長くなるにつれて、筋力アップの効果が上がってきているように感じます。

先ほども述べましたが、スロトレの効果を高めるためには、エクササイズ中、正しい姿勢を維持しなければなりません。しかし、正しい姿勢を維持しようと思うと、ある程度の筋力がなければ難しいです。

私が苦手としていたアームレッグクロスレイズは、当初は、5回ほどで、体を支えている腕が疲れてきて正しい姿勢を維持することができませんでした。アームレッグクロスレイズは、片手片脚で四つん這いの姿勢を維持しなければならず、腕の筋肉が弱かった頃は、どうしても体を支えきれず、フラフラとしていたんですよね。

でも、コツコツとプッシュアップを継続して二の腕の筋肉をつけていくうちにアームレッグクロス中でも、腕が疲れることがなくなり、最初から最後まで正しい姿勢を維持できるようになりました。そして、今まであまり背筋を鍛えられているという感覚がなかったのですが、徐々にエクササイズ中、腰のあたりが熱くなり、筋肉に効いていることを実感できるようになりました。

スロトレの効果を実感できないという方は、まだまだ筋肉量が不足している可能性があります。

正しい姿勢を維持できずにスロトレを続けても、なかなか効果を出すことはできませんが、それでも、スロトレを継続していけば徐々に筋肉がついてくるものです。そして、ある程度、筋肉がついてくると、そこからスロトレの効果が加速し始めますよ。

なお、筋トレの効果を少しでも高めるためには、実施するメニューの順番も工夫する必要があります。詳しい内容は以下の過去記事で紹介していますので、ご覧になってください。