スロートレーニングの初動は力を抜いてゆっくりと

スロートレーニングは、その名の通り、ゆっくりとした動作で筋トレを行うことです。

スロトレを始めたばかりの時は、ゆっくりと体を動かすことを意識してエクササイズするのですが、慣れてくると動作が雑になり、ついつい動きが早くなります。これでは、勢いがついてしまって、動作の途中で一瞬、筋肉から力が抜けてしまいます。

スロトレは、エクササイズ中に筋肉から力が抜けないようにするのが肝ですから、この点はしっかりと意識しなければなりません。そして、油断しがちになるのが動作の開始時です。

いったん静止して次の動作へ

スロトレの基本は、プッシュアップでもスクワットでも、体を持ち上げる動作が先で体を下す動作が後になります。

ゆっくり3秒かけて体を持ち上げ、ゆっくり3秒かけて体を下していきます。

体を下したところで、いったん静止。これが重要なところです。もしも、いったん静止がなければ、下す動作の反動を利用して体を持ち上げる動作に入ってしまうので、動作の移行時に一瞬だけ筋肉から力が抜けてしまいます。

だから、次の動作に移るときは、必ず1秒間静止するようにしましょう。スロトレの効果を高めるためには、筋肉から力が抜けないようにノンロックをしっかり意識しなければなりません。たったこれだけのことで、成長ホルモンがたくさん分泌されますからね。

いったん静止後の動き始めにうっかり力が抜ける

1秒間のいったん静止を守っていても、知らず知らずのうちに筋肉から力が抜ける瞬間があります。

それが、いったん静止後の動作の開始時点なのです。

トレーニング中に動作を止めると、次の動作に移ろうとする時についつい勢いをつけてしまいます。静止した状態から体を持ち上げようとするのは、結構な力が必要となりますから、スロトレを長い期間続けていると、知らず知らずのうちにいったん静止後に勢いをつけて体を持ち上げる動作に移行しがちです。

私も、いったん静止後に勢いをつけて体を持ち上げる動作に移行していました。しかも、反動をつけていることに気づいたのは、つい最近のことです。

やってる本人は、正しい姿勢でスロトレを行えていると思っていることが多いです。それも、長い期間継続していると、そう思い込みがちです。おそらく、スロトレを始めて間もない頃は、いったん静止後に反動をつけて次の動作に移ってはいなかったと思います。しかし、スロトレに慣れてきた頃から、動作がいい加減になっていたのでしょうね。

ゆっくり体を持ち上げる

いったん静止後に勢いをつけて次の動作に移らないようにするためには、さらにゆっくりと体を持ち上げはじめれば良いです。

それを意識することで、勢いをつけずに体を持ち上げるようになります。しかも、動作の始めをゆっくりとすることで、より筋肉に負荷をかけることができます。同じプッシュアップ10回でも、初動をゆっくりとするだけで、エクササイズ後の筋肉の疲労が全然違いますね。

二の腕が熱く張ってくるパンプアップが、以前よりもはっきりとわかるようになりました。

スロトレは、慣れてきたときこそ動作の再確認が大切です。

特に負荷が軽く感じ始めた時は、動作が雑になっている可能性がありますので、エクササイズ中の動きを見直した方が良いでしょう。