スロトレを行う際に守らなければならないことがあります。
それは「ノンロック」と「スロー」の2つです。
スロトレを解説しているサイトでは、スローについては言及されているのですが、ノンロックについては詳しく説明されていないことがよくあります。
スローとともにノンロックもスロトレにとっては重要なことなので、トレーニング中はしっかりと意識する必要があります。
ノンロックとは
ノンロックとは、固定しないという意味です。スロトレを行っている時は、関節を固定しないということがノンロックになります。
具体的には、関節を伸ばしきらない、そして、曲げきらないということです。
スロトレは、筋肉に力を入れっぱなしにして血流を抑制することが大事です。
プッシュアップ(腕立て伏せ)を例にすると、体を下から上に持ち上げた時、腕を伸ばしきってしまうと筋肉の力が抜けてしまいます。そうすると、今まで筋肉に力を入れることで抑制されていた血流が元の状態に戻ってしまいます。これでは、ハードなトレーニングを行っていると筋肉をだませません。
曲げきってしまうのも同様に筋肉の力が抜けてしまうので、スロトレ中は、しっかりとノンロックを意識するようにしましょう。
また、ノンロックは、関節を痛める危険が減ります。
関節を伸ばしきってしまうと、その瞬間に関節に大きな力が加わることがあります。そして、同じ動作を何回も繰り返すことで、関節への負荷もその分多くなり、痛めてしまう危険があるのです。
しかし、ノンロックの場合、関節を固定しないため大きな負荷がかかることがありません。
そのため、ノンロックを意識することで、筋力が弱くなっている高齢者の方でも関節を痛めにくく、安全にトレーニングを実施することができます。
スローとは
スローとは、文字通り、ゆっくりという意味です。
スロトレは、その名のとおり、ゆっくりと筋力トレーニングを行うことです。
ゆっくりと時間をかけて筋トレを行えば、それだけ長い時間、血流が抑制され続けます。
筋肉は動かせば動かすほど、乳酸などの代謝物質を作り出します。そして、代謝物質が多くなれば、それだけよく筋肉を使ったということになります。
スローで筋トレを行えば、長時間、筋肉を使い続けることになり、しかもノンロックで血流を抑制し続けると、代謝物質が筋肉にたまっていきます。代謝物質がたまればたまるほど、筋肉はよく運動したと錯覚するので、ハードなトレーニングをしたのと同じくらい筋力アップの効果が期待できます。
しかし、どんなにスローでトレーニングを行っても、ノンロックができていないと、血流が抑制されないので、代謝物質は、血液とともに筋肉から逃げ出していきます。
スローとともにノンロックが重要なのは、この理由からなのです。
目次
- スロトレとは
- ノンロックスローで筋トレ効果アップ
- スロトレの回数と頻度
- スロトレ時の呼吸
- スロトレで成長ホルモンが大量分泌
- スロトレのダイエット効果
- スロトレのアンチエイジング効果