ウォーキングは、誰でも簡単に始めることができる運動なので、中高年の方や女性に人気があります。最近では、ウォーキング専用シューズなんかも販売されており、本格的なスポーツとして認知されてきているように思います。
でも、水を差すようで申し訳ないのですが、ウォーキングにあまり多くを求めても、それほど大きな効果を実感できないでしょう。
歩くことは人間の基本動作
ウォーキングとは、簡単にいうと歩くことです。
歩くという動作は、体に何か問題がある方を除き、人間が移動するための基本手段です。別に人間に限らず、犬、猫、キリン、ゾウなどの動物も歩きます。そのような基本動作だけで体が鍛えられるということは普通に考えるとありえないことです。
以前に書いた以下の記事でも述べましたが、ウォーキングでは基本的に筋力アップはできません。
私は以前から移動手段が徒歩なのですが、歩くだけで脚の筋肉が発達したということはないですね。これは、私だけでなく誰もが感じていることだと思います。もしも歩くことで脚力アップが可能なら、歩けば歩くほど速く走れるようになるはずですが、そのような人を今まで見たことがありません。
よくウォーキングで筋力アップが可能だという情報を目にすることがありますが、特別なウォーキングでない限り、信用しがたいですね。
ウォーキングは無駄なのか？
それでは、ウォーキングは無意味な運動なのかというと、そうは思いません。
先ほども述べましたが、私の移動手段は基本的に徒歩です。普段、車やバイク、自転車を移動手段としている方と一緒に歩いているとわかるのですが、私は普通に歩いているのに一緒に歩いている方は息が上がってきたり、私の歩くスピードについて来れなくなったりします。
私は、もともと歩くスピードが速いのですが、それでも加齢とともにちょっとずつ遅くなってきているような気がします。でも、普段歩かない人に比べると衰えるスピードは遅いようです。おそらく普段からよく歩くことで老化が遅れているのでしょう。
ウォーキングで積極的に筋力アップすることはできなくても、普段から歩くことで筋肉の衰えを遅くする効果があるのだと思います。
スロトレ後のウォーキング
ただ歩いているだけでは筋力アップはできません。ダイエット目的でウォーキングをされている方もいらっしゃると思いますが、その効果はどの程度出ているでしょうか。
体重が現状維持なら、ウォーキングでも十分に効果があると言えます。歩かなければ、体重が少しずつ増えていってるでしょうから。
でも、ダイエット目的でウォーキングをしている方は、今よりも体重を減らしたいと思っているわけですから、現状維持だと無意味に感じてしまいますよね。 しかし、ウォーキングの効果は大体それくらいなのではないでしょうか。
体重を減らしたいのなら、ウォーキング前にスロートレーニングを10分行って成長ホルモンを分泌させ、より多くの脂肪を燃焼できる状態を作っておいた方が効果的です。
歩くことは単なる移動手段。
ウォーキングは、体重が増えるのを防いだり、筋肉の衰えを遅らせる程度だと考え、多くを求めないことですね。
もちろん普段からほとんど動かない人にとっては、ウォーキングでも十分な運動になりますので、誤解のないように。