一杯のコーヒーに砂糖を50グラムも入れる人はいないよね

私は、コーヒーが好きで、昼食後によく飲みます。

以前は、砂糖をスプーン1杯から2杯ほど入れていたのですが、甘いものは体に良くないだろうと思い、最近はブラックで飲むようにしています。最初の頃は、ブラックは味気ないなと思ったのですが、慣れてくると、そう思わなくなりましたね。

甘いものは肥満の原因だと、昔から言われているので、ダイエットに励んでいる人は、避けていることでしょうが、日常生活の中で、意外と口にしていることが多いことに気づきました。

なんせ、甘いものの中には甘くないものも含まれているので、わかりにくいんですよね。

糖化は老化の原因

このブログで何度か紹介している米井嘉一先生の著書「早くふける人、老けない人」では、糖化が老化の原因といったことが述べられています。

糖化(メイラード反応)とは、たんぱく質や脂肪などが糖(グルコース)と反応して変性してしまうという反応のことを言います。(中略)

ホットケーキを焼いたときの反応がわかりやすいでしょう。牛乳や卵に砂糖を混ぜて焼くと、こんがりと褐色に変化し、おいしそうな香りを放ちますが、これがメイラード反応、つまり糖化です。(26~27ページ)

体の中に糖が入ると、タンパク質や脂肪がコゲて、体にダメージを与えるということのようです。

昔から言われているように、甘いものを食べすぎるのは体に良くないということは、本当だったわけですね。しかも、その理由が体がこげるからということなので、これは注意したいところです。

老化と言えば、酸化も老化の原因といわれています。酸化は紫外線などを浴びた肌がダメージを受けることで、同書では「サビる」という表現を使っています。

酸化でサビて、糖化でコゲると、それはかなりのダメージとなりそうですから、やはり甘いものや紫外線は避けた方が無難な気がしますね。

甘くなくても甘いものがある

甘いものを食べるのを慎むというのは、割と簡単にできます。

ケーキやチョコレートを食べたくなったら、それ以外のものを食べて食欲を満たすこともできますし、砂糖を少なめにしているものもあったりするので、そういったものを選べば、糖化によるダメージを少なくすることができそうです。

何より、甘いものを食べすぎるのは良くないんじゃないかと考えて、自制することもできるので、それほど難しいことではありません。

厄介なのは、甘くないのに甘いものなんですよね。

何を言ってるんだと、思うでしょうが、実際に甘くないのに糖質たっぷりという食べ物が日常にはゴロゴロしています。その代表が、米、パン、麺類です。

これらはすべて炭水化物を多く含む食べ物ですね。

炭水化物は、体にとってガソリンのようなものだから、しっかりと摂取しないといけないと聞いたことがあるのではないでしょうか。でも、炭水化物って、一体何なのかご存知ですか?

炭水化物=糖質+食物繊維

実はこういうことなんですよね。

食物繊維は、体に消化吸収されないものの総称です、早い話、栄養にならないものということですね。そう考えると、炭水化物は、栄養にならないものと砂糖が合わさったようなものと理解できます。

なので、炭水化物が多い食物とは、砂糖がたっぷり入っているけど、甘くない食べ物ということになります。

米も食パンもラーメンも甘くないけど、実は砂糖がたっぷり入った食品だったんですね。

茶碗一杯のご飯の3分の1は糖質

炭水化物と砂糖は違うとおっしゃる方もいることでしょう。

私も当初はそう思っていたのですが、ちょっと検索してみると、砂糖に関わる会社のサイトでは、砂糖も米と同じく重要だといったことが書かれていました。でも、米に関わる会社のサイトでは、砂糖は米と同じようで違うといったことも書かれていました。

どう違うのかをさらに調べてみると、糖質は糖類、糖アルコール、三糖類以上、合成甘味料の総称で、砂糖は糖類に含まれ、米は糖類以外のところに分類されます。

細かいところまで、分類していくと、砂糖と米は違うようですが、でも、糖質という大きなくくりではどちらも一緒ということですね。

で、米を食べると、その3分の1が糖質となります。例えば、茶わん1杯のご飯を150gとすると、そこに含まれる糖質は約50gということになります。

これって結構すごい量じゃないですか?だって、コーヒー1杯がだいたい茶碗一杯のご飯と同じくらいの量ですから、1杯のコーヒーに砂糖を約50g入れて飲むのと同じくらいの糖質を摂取することになるわけですからね。

米と砂糖が厳密には異なるとは言っても、糖質という大きなくくりで見て、茶碗一杯で50gの糖質を一気に体に入れるのは、大丈夫なのかといった気がします。もちろん、砂糖と比較して米の場合は、血糖値の上がり方が緩やかなので、インスリンの分泌量は少なくなるようです。

とは言え、白米も血糖値を上げやすい食べ物ではあるので、やはり、食べすぎるのは良くないのでしょう。

と言うことで、糖質制限をしてみることにしました。

基本的に毎日の食事から米、パン、麺類を減らすか食べないようにするというのが糖質制限のようです。糖質制限ダイエットというものもあるので、ご存知の方も多いことでしょう。

私の場合は、体重が減らないでほしいので、糖質制限をすると、激痩せしてしまいそうですが、とりあえずどのようなものか、自分の体で実験してみます。

参考文献