糖尿病と診断されたら糖質制限をするのは当たり前

伊藤内科医院さんのブログに以下の記事が投稿されています。

CEOは企業だと最高経営責任者のことですが、アメリカ糖尿病学会のCEOも学会の偉い方ということなのでしょう。上の記事では、動画が掲載されているのですが、その内容は、記事タイトル通りのようです。私は動画を見ていませんが、「糖質制限によりインスリンや内服薬も多くが不要になったらしい」とのことです。

結果が出ない治療を止めるのは当然

糖質制限を開始すれば、高血糖が速やかに改善します。

糖質を食べると血糖値が上がるのですから当然ですよね。

カロリーを控えたところで、糖質を食べていては、食事のたびに血糖値が上がります。だから、カロリー制限では高血糖を改善するのは難しいですし、食後高血糖(血糖値スパイク)を抑えることも不可能に近いです。

医師の指導に従ってカロリー制限をしたけども、なかなか血糖値が良くならなければ、他の血糖コントロールを試そうかと考えるものです。そして、そう考えた人たちの何人かが糖質制限を試して、血糖コントロールが良くなっているわけですね。

アメリカ糖尿病学会のCEOも同じだったのでしょう。

結果が出ない治療よりも、結果が出やすい治療を選ぶのは当然です。

アメリカでは糖質制限が主流になるだろう

アメリカ糖尿病学会のCEOが、自身の糖尿病治療のために糖質制限を始めたのですから、今後はアメリカで糖質制限が当たり前になっていくでしょうね。

すでにアメリカ糖尿病学会は、何年も前から糖尿病の治療に糖質制限を奨励する動きを見せています。

糖質制限が血糖コントロールに有効なことが明らかになったところで、すぐに糖質制限を糖尿病の人に指導すべきなのですが、そこはやっぱり訴訟大国のアメリカですから、すぐにはこれまでの治療方針を180度変えることはできなかったのかもしれません。

だから、時間をかけてちょっとずつちょっとずつ糖質制限に舵を切っていったのだと思いますよ。

私が糖質制限を始めたのは2013年ですが、その頃は、糖質制限は2年までは安全だけど、それ以上やるべきではないとされていました。その前は糖質制限は1年までとしていましたし、さらに前には糖質制限は認めないというのがアメリカ糖尿病学会の姿勢でした。

それが、2019年になり、糖質制限食が糖尿病の人の血糖コントロールに有効だとの証拠が最も多いと述べるようになりました。

そして、2020年には、アメリカ糖尿病学会のCEOまでが糖質制限を始めたのですから、もはや糖尿病治療に糖質制限が有効かどうかの議論は終わったと見て良いのではないですか?

さすがに学会のトップが糖質制限をしているのに患者には「糖質制限は危険だからやるな」とは言えないでしょう。

やがて、日本でも同じ流れになると思いますよ。