大阪府の新型コロナウィルス感染状況(21/01/13-21/06/25)。重症者数が2月28日の水準を下回った。

6月21日から大阪府は、緊急事態宣言からまん延防止等重点措置に移行しました。少しばかり行動の制限が解かれましたが、いまだに飲食店では、厳しい制限が課されています。

このブログで、1月13日からずっと大阪府のコロナウィルスの感染状況を報告していますが、これまで、飲食店で感染が拡大しているという事実を見つけることができていません。むしろ、飲食店ではほとんど陽性者が出ていないので、大阪府の中で最も安全な場所の一つと言えます。

飲食店がコロナを拡散しているとのデマが、コロナ騒ぎの早い時期に流れましたが、これを疑おうとする人が少ないようですね。大阪府のデータを見れば、デマだと気づくのですが。

新規陽性者数の増加の内訳

1月13日から6月25日までの陽性者の増加数を確認していきましょう。なお、データは、大阪府の「新型コロナウイルス感染症患者の発生状況について」のページから取得しています。

最初は、経路別の陽性者数の増加表です。

大阪府コロナウィルス陽性者増加表(経路別)

飲食店は、この約5ヶ月の間に30人の陽性者が発生しています。

一方で、医療機関は2,002人、施設は2,589人と、飲食店の66~86倍もの陽性者を出しています。飲食店よりもまずは、これらの対策が必要だと誰もがわかるのですが、これらに積極的な対策が行われているとの報道を見たことがありません。

施設は、陽性者数は多いものの死亡者数が1%ちょっとと、大阪府の平均死亡率の半分程度ですから、それほど医療に悪影響を与えていません。

医療機関での死亡率は公表されていないのでわかりません。飲食店よりも死亡者数は多そうですけどね。

年代別の陽性者数の増加表です。

大阪府コロナウィルス陽性者増加表(年代別)

この1週間、毎日の新規陽性者数が100人ちょっとで推移しているので、大きな変化はありませんね。

1月13日から6月25日までの新規陽性者数の推移です。

1/13~6/25までの陽性者の推移

6月12日頃から、下げ止まった感じがあります。

リバウンドするんじゃないかと言い出す人がいそうですが、陽性率の低さからその可能性は低そうに思います。

こちらは検査数の推移です。

1/13~6/25までの検査数の推移

6月25日は、1万6千件を超えています。でも、陽性者数は増えていません。コロナの勢いは6月に入ってから弱まったままです。

同期間の陽性率の推移です。

1/13~6/25までの陽性率の推移

この1週間は、0.9%で推移しています。6月25日単日で見ると0.7%です。PCR検査が1%の確率で、感染していなくても、まちがって陽性と出ると言われているので、最近の陽性者は、ほとんどが間違って陽性と出ている可能性があります。

症状が出ている人は感染している可能性が高そうですが、無症状で陽性と出た人は感染している可能性が低いのではないでしょうか。

経路別と年代別の陽性者の推移

次に経路別と年代別に新規陽性者の推移を見ていきましょう。

まずは、経路別の陽性者の推移です。

1/13~6/25までの経路別陽性者の推移

最近は、どの経路も陽性者数が少ないので、グラフの下の方で、ゴニョゴニョと動いているだけです。

上のグラフから、医療機関、施設、「他」を取り出したのが以下のグラフです。

1/13~6/25までの経路別陽性者の推移(医療機関、施設、他)

医療機関で、6月23日に集団感染が見つかっています。このところ、医療機関で陽性者数が減っているなと思っていたのですが、遡って調べると、6月3日に感染経路不明や感染経路不明者の濃厚接触者等に含まれていた陽性者が医療機関で発生したものだとわかりました。他の日も、後日、医療機関での発生だとわかった陽性者を感染経路不明や感染経路不明者の濃厚接触者等から移動しています。

年代別の陽性者の推移です。

1/13~6/25までの年代別陽性者の推移

大きな変化はありません。

年代別の陽性者の累計です。

1/13~6/25までの年代別陽性者の累計

20代が突出しているのは、いつもの通りです。

大阪府のコロナウィルスの状況を分析し始めた早い時期に20代の陽性者が多い理由は、同年代に未婚の女性が多いからではないかと推測したことがありました。でも、その時は、男性と女性で陽性者の数に大きな差が見られなかったので、この説は違うかなと思いブログには書いていませんでした。

でも、1月13日から6月25日までの男女の陽性者の合計を見たところ、やっぱり、未婚の女性が20代に多いことが20代の陽性者数が多いのではないかと再び思うようになりました。以下は、同期間の男女の陽性者の合計です。

  • 男性=34,982人
  • 女性=32,561人
  • 差引=2,421人

男性の方が、女性よりも約2,400人多くなっています。なお、大阪府の公表データでは、性別調査中になっている人がおり、これについては上の人数に含めていません。

私が思うに30代以上の女性は既婚者が多く、その中には専業主婦が含まれているはずです。でも、20代の女性は未婚者が多く、外で働いたり、学校に通ったりしている人の数が多いと思います。

外出する機会が多いほど感染しやすいのなら、30代以上の専業主婦よりも、20代の未婚女性の方が感染しやすいはずです。すなわち、30代以上の世代では、男性よりも女性の陽性者が少なくなっており、20代では男女がほぼ同じくらいになっていると思われます。

残念ながら、大阪府の公表データでは、各年代ごとに男女別の陽性者数が掲載されていないので、これは私の妄想でしかありません。ただ、陽性者全体で見ると、女性の方が少ないので、外で働くことが多い男性の方が感染しやすい傾向にあるとは言えそうです。

重症者の状況

重症者の状況を見ておきましょう。

まずは、重症者残留数の推移です。

1/13~6/25までの重症者残留数の推移

6月25日の重症者残留数は82人でした。この1週間で一気に減りました。

2月28日に緊急事態宣言が解除されたときの重症者残留数が90人だったので、その時よりも医療のひっ迫度は改善しています。まん延防止等重点措置をすぐに解除しても問題ないでしょう。

重症者回転期間の推移です。

1/13~6/25までの重症者回転期間の推移

6月25日は、6.5日まで短くなりました。でも、6月以降横ばいなので、ここからさらに下がっていきそうにはないです。新規の重症者数は、6月18日以降、5人以下となっています。

これからは、新規の重症者数も重症解除者数も、毎日数人で推移すると思われます。

死亡者数も落ち着いてきた

1月13日から6月25日までの死亡者数も見ておきましょう。

1/13~6/25までの毎日の死亡者数

6月に入ってから、順調に死亡者数も減っています。

7月には、1日に数人の死亡の日が続きそうです。ワクチンの効果も出てきそうですから、死亡者数が大幅に増加することはないと思います。それなのにオリンピックを開催すると、陽性者が大量に出て被害が拡大するとおっしゃるお医者さんがいます。

もしも、オリンピック開催で死亡者数が増えるんだったら、ワクチンが期待通りの効果を発揮していないのですから、日本政府は製薬会社に損害賠償を請求しなければなりません。

同期間の死亡者数は、1,950人でした。その内訳は以下の通りです。

大阪府のコロナ感染による死亡者数の内訳(21/01/13~21/06/25)

20代は1人、30代は6人、40代は21人、50代は68人です。

なお、1月13日から6月25日までのコロナウィルスの陽性者の推定生存率は以下の通りです。

  • 90歳以上:71.9%
  • 80代:80.7%
  • 70代:90.6%
  • 60代:97.2%
  • 50代:99.3%
  • 40代:99.79%
  • 30代:99.93%
  • 20代:99.99%
  • 10代以下:100.0%

死亡者数が減ってきているので、推定生存率が下がりにくくなっています。40代に関しては、0.01%上がっていますね。

ワクチンの副反応の疑いで死亡した人は355人

厚生労働省の報告によると、ファイザー製ワクチン接種後の死亡者数は、2021年2月17日から6月13日までに277人、6月14日から同月18日までに78人の合計355人とのことです。副反応疑いによる死亡なので、ワクチンの副反応かどうかは不明です。

テレビ番組で、ワクチンの副反応が心配だとタレントが医師に質問している場面を見たことがある方は多いと思います。その際の医師の回答として、日本では毎日3千人以上が死亡しているので、ワクチン接種後に死亡したとしても、それは偶然だと紹介されることがあります。

確かにその通りではありますが、ワクチン接種後のすべての死亡が報告されていないことに注意しなければなりません。

首相官邸ホームページによれば、6月24日時点で、一般接種が26,888,140回、医療従事者等が10,326,060回、合計37,214,200回の接種が終わっているようです。便宜上、全員が2回接種を完了していると仮定した場合、接種者数は、18,607,100人です。1,800万人以上が接種を終えているんですね。

さて、日本では年間約130万人が死亡しますから、1日当たりの死亡者数は3,516人です。

日本の人口を1億2千万人とすると、ワクチンを接種した人1,800万人のうち翌日に死亡する人数は527.4人です。

  • 18,000,000人÷120,000,000人×3,516人=527.4人

ワクチン接種後10日経過時点だと、この10倍、つまり5,274人が何らかの原因で死亡していることになります。ところが、副反応疑いでの死亡者数は355人と1割未満でしかありません。これは、あきらかに死亡者数が過少です。

10日間で5,274人が死ぬんだから、355人もその中に含まれているんだろうと解釈すれば、なるほどなと思います。でも、この数字を見れば、明らかにワクチン接種後10日間のすべての死亡が報告されていないことがわかります。もしも、10日間のすべての死亡を報告したら5,500人くらいいるかもしれません。そうすると、5,274人との差226人は過剰な死となり、ワクチンの副反応で死んだんじゃないのかと疑いたくなります。

実際、ワクチン接種後に何人が死亡しているのかわかりませんから、「毎日3千人以上死ぬんだから、ワクチンとは関係ない」とおっしゃる医師の言葉をどう評価すべきか悩みます。

先ほどの厚生労働省の報告の中のNo.46の25歳男性の方は、4月23日にワクチンを接種し、4月27日に精神異常で自殺したとなっています。これに対する専門家の評価は以下の通りです。

精神疾患の既往がなく、通常に勤務していた若年者である。ワクチン接種後に精神障害を突然発症している。因果関係については、否定も肯定もできず、同様の有害事象の収集に努めるべきと考える。

「ワクチン接種後に精神障害を突然発症」となっているので、非常に怪しいなと感じるのですが。

20代の死亡は、この方のほかにNo.2とNo.254の方がいます。30歳未満の方は、ワクチン接種について、もう少し様子を見た方がよさそうですね。

それにしても、ワクチンを打つ方も大変ですね。たがしゅう先生もワクチンを打つバイトをされたそうです。たがしゅう先生は、ワクチンに否定的な見解のようですが、お金に目がくらんでワクチンを打つバイトをしたとおっしゃっています。いろいろ考えるところはあったんでしょうね。

私なら、良いバイトだと思って何のためらいもなくやるでしょう。歩合にしてくれれば、腱鞘炎になるまでワクチンを打ち続けますよ。