最近は、高タンパクの食事が推奨されるようになってきています。
高齢者の筋力の低下を予防するためには、その材料となるタンパク質が必要となるので、高タンパクの食事は理にかなっています。良質なタンパク質は、動物性食品に多く含まれていますから、肉、卵、魚をたくさん食べることでタンパク質の摂取量を増やせます。
一方で、脂質は健康に良くないということで、できるだけ減らすように言われています。しかし、高タンパクと低脂質を同時に達成するのは難しくないですか?
高タンパクな食品には脂質も多く含まれているもの
タンパク質が豊富に含まれている肉類には、タンパク質以上に脂質が含まれているものです。
したがって、高タンパクな食事をすると、脂質も多く摂取することになるので、高タンパク低脂質は、かなり工夫しないと達成不可能です。
高タンパク低脂質は、やろうと思えばできます。鶏の胸肉とささみばかり食べるとか、大豆食品ばかり食べるとか。しかし、脂質を少なく抑えることは、エネルギー源が不足するので、どうしても糖質過多の食事をしなければなりません。
お医者さんが、よく飽和脂肪酸は健康に良くないと言って、飽和脂肪酸が多く含まれる動物性食品を控えるように言っていますが、糖質も食べれば体内で飽和脂肪酸になるのですから、わざわざ飽和脂肪酸を避ける理由がわかりません。
むしろ、糖質を食べると血糖値が上がって、身体に負担をかけるのですから、血糖値を上げない脂質をたくさん食べた方が健康に良いと思います。
高タンパク高脂質が正解だろう
良質なタンパク質は、動物性食品に多く含まれています。そして、動物性食品には、脂質も多く含まれています。
肉、卵、魚をしっかり食べていれば、タンパク質をたくさん摂取できますし、エネルギー源の脂質も十分に補給できます。わざわざ低脂質にこだわって、タンパク質が少ない白米や食パンを食べるよりも、何も考えず、肉、卵、魚をしっかり食べた方が、高タンパクの実現が楽です。
脂質を抑えることを考えると、タンパク質の摂取量が少なくなります。
先ほども述べましたが、糖質は体内で飽和脂肪酸になります。どうせ飽和脂肪酸になるのなら、最初から飽和脂肪酸が多く含まれている肉類を食べた方が良いでしょう。ビタミンやミネラルも豊富に含まれていますし。
高タンパクが推奨され始めたので、いずれは、高脂質も推奨されるようになるでしょうが、まだ脂質は悪だと考えているお医者さんが多い状況ですから、そうなるまでは、まだまだ時間がかかりそうです。