世の中には、様々なダイエット法がありますが、現時点で最も効果的なのは糖質制限ダイエットです。糖質制限をすれば、体に蓄えた中性脂肪から、どんどんエネルギーを作り出していくので、無駄なぜい肉が減っていきます。
生化学の視点からも、糖質制限ダイエットが効果的なのは明らかです。でも、まだ糖質制限に否定的なお医者さんはいるもんで、日刊SPA!の以下の記事でも、3名のお医者さんが糖質制限のやり過ぎに注意しなさいと述べています。
どの見解も10年くらい前の古い理屈なので、もう糖質制限を否定する新しい理屈は出てこないのでしょう。
ダイエット効果は他の食事制限と差がない?
糖質制限ダイエットについては、他の食事制限と減量効果は同じだとおっしゃっているお医者さんがいますが、実際に糖質制限をやってみれば他の食事制限よりも大きな減量効果があることがわかります。
特に体脂肪率の低下が著しく、お腹周りのぜい肉も簡単に減らすことができます。
糖質制限の経験者からすると、他の食事制限と同程度のダイエット効果だという見解は信じられませんね。
もちろん、糖質制限をしていても、たくさん食べれば体重は増えていくでしょう。でも、糖質制限をしていると体に中性脂肪が増えにくいので、相当たくさんの動物性食品を食べない限り増量するのは困難です。
糖質制限はリバウンドしやすい?
極端な糖質制限はリバウンドしやすいという見解もあります。
これは、糖質制限をして痩せた後に元の食事に戻すとリバウンドしやすいということのようです。
そんなことは当たり前です。糖質を食べるから中性脂肪が体に蓄積されるのですから、糖質制限前の食生活、つまり高糖質食に戻せば太るに決まっています。
どの程度の糖質を食べると太るかは個人差がありますが、緩めの糖質制限でも1日に130グラム以下に糖質摂取量を抑えましょうとしています。だから、厳しい糖質制限を解除した場合でも、1日に130グラム以下に糖質摂取量を抑えた方が良いでしょう。
激しい運動をしていれば、もっと糖質を食べても太らないでしょうが、中高年の人は激しい運動をする機会がほとんどないので、糖質摂取は130グラム以下を保った方が良いですね。
糖質制限は死亡率が上がる?
いまだに糖質制限をすると死亡率が上がるとおっしゃっているお医者さんもいます。
糖質制限で死亡率が上がるとの見解を示した論文は、糖質制限を推奨するお医者さんに問題が多い論文だと批判されているのですが、いつまでも糖質制限の危険性を訴えるための道具にされています。
普通に考えればわかることですが、糖質制限で死亡率が上がるとの結論を導くためには、産まれて死ぬまでずっと糖質制限をしているかを確認しなければなりません。日本人の場合、平均寿命が80歳を超えているので、少なくとも80年以上は追跡調査をしなければ糖質制限で死亡率が高まるかどうかを確かめることはできません。
また、論文で利用される糖質制限をしている人のデータは、総摂取カロリーの40%くらいは糖質を摂取しているので、糖質制限に当てはまりません。糖質制限と言えるためには総摂取カロリーの10%程度まで糖質摂取量を抑える必要があります。
それと、糖質制限が認知され始めたのは、2010年頃からですから、日本人の中で産まれて死ぬまで糖質制限をした人はまだ皆無と言って良いでしょう。そのような状況で、糖質制限は死亡率が上がると主張するのはいかがなものでしょうか。
今では、糖質制限ダイエットは肯定的に受け入れられてきていますが、まだ、否定的な考えを持っているお医者さんはいます。
今後も、糖質制限に否定的な見解は出てくるでしょうが、それを否定する新たな理屈は出てきそうにないですね。