先日、家族がお菓子を買ってきました。私は糖質制限をしているので、お菓子類はほとんど食べないので何を買ってきても気に留めないのですが、そのお菓子の原材料を見ると「紅麹」の記載がありました。
紅麹と言えば、小林製薬のサプリメントに含まれていて、健康被害が出たことで有名になりましたよね。
紅麹なんて入っていたら危険じゃないのかと思い、製造元の公式サイトを見たところ、小林製薬製の紅麹ではないので安全だと書かれていました。紅麹は、それ自体が危険なのだろうと思っていましたが、そうではないようです。
紅麹菌が出すシトリニンが危険らしい
ということで、紅麹のいったい何が危険なのかを検索して調べることに。
そして、紅麹菌そのものではなく、紅麹菌が出すシトリニンという物質が健康被害を招くことがわかりました。さらに調べてみると、紅麹は、昔から食品の着色料として使われており、紹興酒にも含まれているそうです。
どうやら、通常、食品に使われている紅麹は健康に問題がないようで、今回、家族が買ってきたお菓子も安全だということがわかりました。
ところで、小林製薬は、危険な紅麹を使ってサプリメントを作っていたのでしょうか?
こちらも、報道内容を見ると、一概に危険だとは言えそうにないですね。というのも、小林製薬は、シトリニンを作る遺伝子がない紅麹をサプリメントに使っていたからです。
小林製薬の紅麹サプリでなぜ腎疾患が起こるのか
紅麴菌が作るシトリニンが腎疾患を惹き起こすわけですが、小林製薬の紅麹菌はシトリニンを作れません。
それなのに紅麹サプリを飲んだ人は、腎疾患を起こしています。なぜ、そんなことが起こるのでしょうか。
いろいろと報道内容を見ていくと、シトリニンで腎疾患を惹き起こしたわけではなさそうです。では何が腎疾患を惹き起こしたのかというと、現時点では、プベルル酸という物質が怪しいということらしいです。
健康被害が出た患者が服用していた紅麹サプリのロットから、プベルル酸が検出されたことで、シトリニンは容疑者から外れました。
この段階で、疑問に思いませんか?
当初は、紅麹菌が作り出すシトリニンが腎疾患を惹き起こしたのではないかと思われ、小林製薬の紅麹サプリが疑われたのですよね。でも、小林製薬の紅麹サプリからシトリニンが検出されていないのなら、その時点で当該サプリは容疑者から外れそうなものですが。
たがしゅう先生も、ある医師からのシトリニンが怪しいとの報告を受けて小林製薬の紅麹サプリが犯人になっていることに疑問を感じていますね。
とりあえず、われわれ消費者としては、食品に着色料として紅麹が使われていても怖がる必要はないようです。