ビタミンやミネラルといった栄養素を十分に摂取するためにサプリメントを利用している人もいると思います。マルチビタミンやマルチミネラルなら、手っ取り早く1日に必要なビタミンやミネラルを摂取できるから便利ですね。
そんな栄養補給に便利なサプリメントですが、通常の食事から摂取するよりも非効率といったことをよく聞きます。いや、サプリメントの方が錠剤やカプセルを飲むだけだから栄養補給が楽じゃないかと思うのですが、どういうことなんでしょうね。
生活習慣病は予防できない
どうやら、生活習慣病の予防にサプリメントは効果がないということのようです。だから、生活習慣病の予防のためにビタミンやミネラルをサプリメントで摂取しても無効とされているんですね。
一方、野菜をたくさん食べる人は生活習慣病になりにくいとされています。だから、栄養補給は普段の食事からという理屈になっているのでしょう。
サプリメントでは生活習慣病を予防できず、野菜では生活習慣病を予防できるというのは、どういう理由からなのかはわかりません。統計的にそうなっているという情報はネット上で見かけますが、「野菜のこういうところが生活習慣病の予防につながる」といった情報はなかなか見つかりません。
「野菜にはある種のビタミンが多く含まれており、そのビタミンはある生活習慣病の予防に効果があるとされています」みたいな説明は見ることがあるのですが、それってサプリメントで同じビタミンを補給しても同じじゃないかと思うのですが。
サプリメントに含まれる栄養素は吸収されにくい?
野菜が生活習慣病に効果がある理由として、ビタミンやミネラルが豊富に含まれていることを挙げるのなら、サプリメントでビタミンやミネラルを補給するのも同じ効果があるはずです。
しかし、サプリメントには生活習慣病を予防する効果がないとなると、サプリメントからビタミンやミネラルを摂取しても、体内に吸収されにくいということでしょうか?
それが本当なら、ビタミンやミネラルの過剰症なんて起こらないですよね。
ビタミンやミネラルの過剰症は、サプリメントから大量に栄養素を補給したことが原因とされることが多いです。それなら、サプリメントからもビタミンやミネラルといった栄養素は体内に吸収されているはずです。
こうやって考えていくと、野菜にビタミンやミネラルが豊富に含まれているから生活習慣病の予防に効果があるわけではなさそうです。
生活習慣病は違うところに原因がある
きっと、ビタミンやミネラル以外のところに生活習慣病の大きな原因があるのでしょう。生活習慣病の原因として、よく指摘されているのは肥満ですよね。
ビタミンやミネラルをたくさん摂取したからといって肥満が解消されるわけではありません。反対にビタミンやミネラルの摂取量が少ないからといって太るわけでもありません。もちろん、ビタミンB群は、ブドウ糖、脂肪酸、アミノ酸からエネルギーを作るために必要ですから、しっかり補給した方が良いのですが、そもそも体にぜい肉が溜まる主な原因は糖質の摂り過ぎなのですから、肥満の予防や解消のためには糖質摂取量を減らす必要があります。
糖質摂取量を無視して、サプリメントに効果があるのかどうかを研究しても、大した意味はないと思いますよ。