冬はダイエットに適した季節とダイエット業界から発信されることがよくあります。
その理由は、冬は他の季節より吐き出す二酸化炭素量が多くなるというもの。
人間が酸素を吸ってATPと呼ばれるエネルギーを作る過程で、二酸化炭素と水が発生します。吐き出す二酸化炭素量が多いということは、それだけ多くのエネルギーが作られたと推測できます。体に蓄えた中性脂肪からエネルギーを作り出したのなら、吐く二酸化炭素量が増えるほど中性脂肪も減っているはず。
そう考えられているのですが、吸い込む酸素量と発生する水を完全に無視しているので、非常に怪しい理屈です。だいたい冬に太る人をよく見るので、冬が痩せやすいなんて、そう簡単に信用できません。
植物の光合成を考えたら冬に吐き出す二酸化炭素量が増えるのは当たり前
ある時、冬の街を歩きながら、枝だけとなった樹木を見て、ピンときました。
植物の光合成にとって葉は重要な役割を果たしていなかったか。
そう思って、検索したら、やっぱり、冬の方が大気中の二酸化炭素濃度が上がることがわかりました。植物の光合成が低下して、二酸化炭素から酸素が作られにくくなるのはもちろん、それ以外の要因もあるようです。
冬に大気中の二酸化炭素濃度が高くなれば、吸い込む二酸化炭素は増えますよね。そして、その二酸化炭素は、体内でエネルギーを作る過程で発生した二酸化炭素と混ざって呼気に含まれ体外に排出されているんじゃないですか。冬に吐き出す二酸化炭素が増えるのは、単に冬は大気中の二酸化炭素濃度が高いから。それが結論のように思えます。
ただ、大気中の二酸化炭素濃度が増えることはわかっても、実際、どの程度なのか測定していないのでわかりません。夏より大幅に増えるのか、それとも、ちょっとだけ増えるのか。
とりあえず、冬は大気中の二酸化炭素濃度が高くなるから、吐き出す二酸化炭素も多くなると言えるのではないでしょうか。
吸い込む酸素量が減るのにエネルギーを多く作り出せるのか
あと、冬に二酸化炭素濃度が上がるのと裏表の関係で酸素濃度は下がりますよね。植物が光合成により作り出す酸素量が減るのですから。
そうすると、先ほども述べたように人間は酸素を吸ってエネルギーを作るので、酸素濃度が低い冬の方がエネルギー産生量が減るのではないかと新たな疑問が湧いてきます。
この疑問が正しければ、冬は中性脂肪から作られるエネルギー量が減り、体内に中性脂肪が蓄えられやすくなるのではないでしょうか。実際に冬に太る人が増えることと整合的です。ただ、冬だからといって、夏より息苦しく感じることはないので、その影響は限定的かもしれませんが。
それと水の行方はどうなっているんでしょうね。夏の方が汗をかいて水分が外に出やすいから、多くのエネルギーを作り出していると考えられそうですが、単に熱いから汗をかいているだけなら、その説は成立しそうにありません。
吸い込む酸素量、吐き出す二酸化炭素量、発生する水、得られるエネルギー。
この4者の収支をぴったり一致させる計算ができないことには、確かなことは言えそうにないですね。1分子のブドウ糖や脂肪酸から得られるATPがどれくらいかというのも、まだはっきりしてなさそうですから、答えがわかるのはずっと先じゃないですか。
この記事を書き終わった後にChatGPTに疑問をなげると、そもそも大気中の酸素濃度や二酸化炭素濃度が代謝に与える影響は無視できると返ってきました。また、ダイエット業界が言っている冬は痩せやすいも誇張表現で、人体は熱を作るためにエネルギーを作っているのではないと返ってきました。
もしも、人体が熱を捨てなければ66度まで体温が上昇するようで、36度くらいに保つために熱を捨てているとも言っており、ダイエット業界が言う熱を作るために代謝を上げるというのは誤解のようです。
生成AIも、たまには役立ちますね。
