大阪府の新型コロナウィルス感染状況(21/01/13-21/07/02)。陽性者数の減少が止まった。

大阪府のコロナ騒ぎは、少しずつ落ち着いてきているようです。

6月以降、陽性者数が増加する気配がありません。ただ、陽性者数の減少が下げ止まった感はありますね。コロナウィルスが消滅することは、そうそう考えられませんし、消滅するにしても長い年月が必要になるでしょうから、陽性者数がゼロになるのは期待しない方が良いでしょう。

新規陽性者数の増加の内訳

1月13日から7月2日までの陽性者の増加数を確認していきましょう。なお、データは、大阪府の「新型コロナウイルス感染症患者の発生状況について」のページから取得しています。

まずは、経路別のコロナウィルス陽性者の増加表です。

大阪府コロナウィルス陽性者増加表(経路別)

この1週間で、陽性者数が大きく増えることもなければ減ることもありませんでした。なので、全体的に陽性者数が若干増えているだけです。

次に年代別の陽性者数の増加表です。

大阪府コロナウィルス陽性者増加表(年代別)

こちらも、大きく増加していません。特定の年代の陽性者数が増えているということもないですね。

1月13日から7月2日までの新規陽性者数の推移です。

1/13~7/2までの陽性者の推移

6月中旬以降、1日の陽性者数は100人前後で推移しています。3月の水準より若干多いですが、感染の拡大は収まったと言えるでしょう。そして、現状よりも大幅に陽性者数が減る気配もありません。

検査数の推移です。

1/13~7/2までの検査数の推移

6月以降の検査数は3月よりも多めです。陽性者数が3月よりも多いのは、検査数が増えていることも理由と考えられますね。検査数も3月と同じにすれば、陽性者数も3月と同じくらいなのかもしれません。

陽性率の推移も見ておきましょう。

1/13~7/2までの陽性率の推移

1週間平均の陽性率は、6月下旬に1%を下回り、その状況を維持しています。検査数を増やしても、感染者が見つからない状況になってきていますね。

経路別と年代別の陽性者の推移

経路別と年代別にも、新規陽性者数の推移を見ておきましょう。

まずは、経路別の陽性者の推移です。

1/13~7/2までの経路別陽性者の推移(医療機関、施設、他)

どの経路も、6月以降低い水準です。

上のグラフから、医療機関、施設、「他」を抜き出したのが以下のグラフです。

1/13~7/2までの経路別陽性者の推移

陽性者数が多かった医療機関と施設も、6月以降は少なくなっています。どこを探しても、感染者が見つからなくなっていますから、早くまん延防止等重点措置を解除すれば良いのですが、7月11日の期限まで続きそうです。

大阪府は、2月末に緊急事態宣言を解除して1ヶ月もしないうちに感染者が増え始めたので、今回は、まん延防止等重点措置の解除に慎重になっているのかもしれません。3月下旬の増加をリバウンドだと、テレビなどでは報じていましたが、違うでしょう。変異株や気候の影響で、再び感染者が増え始めたと考える方が妥当だと思いますけどね。

年代別の新規陽性者数の推移です。

1/13~7/2までの年代別陽性者の推移

全世代で、陽性者数が低い水準を維持しています。7月に入って、30~50代と20代以下が増えてきているようにも見えますが、大幅な増加ではないですね。

60歳以上の陽性者数が少ないのは、そろそろワクチンの効果が出始めているからなのでしょうか。

年代別の陽性者の累計です。

1/13~7/2までの年代別陽性者の累計

20代が突出しているのは変わりませんが、40代も、じわじわと増えています。

全体的には、陽性者数が減少傾向にありますが、40代は他の世代と同じようには減ってきていないように見えます。単なる偶然なのかもしれませんけどね。

重症者の状況

重症者残留数は、順調に減少しています。

1/13~7/2までの重症者残留数の累計

7月2日は、57人まで減少し、3月中旬とほぼ同水準となっています。ワクチン接種も進んでいますから、新規重症者数は、これから少なくなっていくことが期待されます。

こちらは、重症者回転期間の推移です。

1/13~7/2までの重症者回転期間の累計

7月2日は、6.3日まで短くなりましたが、6月25日が6.5日だったので、ほぼ横ばいです。6月上旬から、重症者回転期間は、同じくらいの水準を維持しています。

重症者数は、増えなくなっていますが、大幅に減らなくなってきていますね。

死亡者数の状況

1月13日から7月2日までの毎日の死亡者数です。

1/13~7/2までの毎日の死亡者数

死亡者数も3月の水準に近づきつつあります。

同期間の死亡者数は、1,990人です。その内訳は以下の通りです。

大阪府のコロナ感染による死亡者数の内訳(21/01/13~21/07/02)

20代が1人、30代が6人、40代が21人、50代が71人です。

ここ2週間ほどは、40代以下の死亡者が出ていません。ここからも、コロナウィルスの勢いが弱まっているのがわかります。

なお、1月13日から7月2日までのコロナウィルスの陽性者の推定生存率は以下の通りです。

  • 90歳以上:71.5%
  • 80代:80.4%
  • 70代:90.4%
  • 60代:97.2%
  • 50代:99.2%
  • 40代:99.79%
  • 30代:99.94%
  • 20代:99.99%
  • 10代以下:100.0%

死亡者数が減少していることから、推定生存率も、ほとんど下がらなくなっています。ちなみに大阪府の同期間における新型コロナウィルスによる死亡者の推定平均年齢は80.4歳です。

この1週間は、感染状況に大きな変化はありませんでした。これから暑くなってくれば、ウィルスの活動が弱まるはずです。でも、体調を崩して感染する人は一定数いるでしょうね。