糖質制限に関してデマを流す人が多いです。糖質制限をしたことがない人が、そのようなデマを流すんですけどね。
でも、糖質制限をしていない人の発言が、すべてデマというわけではありません。例えば、糖質制限をすると、コレステロール値が高くなりやすいというのは、糖質制限をしている多くの人に当てはまりやすいです。だからと言って、不健康になっているかは別の問題です。
糖質制限が健康に良くないという言説の中に「糖質制限をすると痛風になりやすい」というものがあります。これは本当なのでしょうか。
尿酸値が上がりやすくなるのは糖質制限のせい?
糖質制限をすると痛風になりやすいという情報は、以下の記事に掲載されていました。
記事内容を要約すると、糖質制限をした場合、プリン体を多く含む動物性食品を食べるようになり、それにより尿酸値が上がり痛風を起こしやすくなるというものです。ただ、植物性食品由来のタンパク質と脂質を多く摂取していれば高尿酸血症のリスクが低くなるとのこと。
しかし、記事の最後の方に「低炭水化物ダイエットを行う際の食品源の構成が、高尿酸血症のリスクに影響を与えるかどうかを明らかにするために、さらなる大規模コホート研究が必要」と述べられているので、糖質制限で痛風になりやすいのかどうかも現時点では結論を出せないようですけどね。
摂取カロリー不足が痛風リスクを高める
糖質制限と痛風に関しては、糖尿病の治療食に糖質制限食をすすめている江部康二先生のブログでもよく取り上げられています。
江部先生の見解は、糖質制限をすると、尿酸値が減少する人、不変の人、増加する人と個人差が大きいというものです。そして、尿酸値が増加した人には、糖質制限を始めた時にカロリー摂取量も少なくする傾向が見られたそうです。食事内容に限らず、低カロリー過ぎると尿酸値が上がり、断食した時には急激に上昇するということですから、食事量を減らし過ぎることの方が痛風のリスクを高めるのでしょう。
ということで、糖質制限をすると痛風リスクが上がるのではなく、食事量を過度に減らすダイエットをすると痛風リスクが上がるということです。
尿酸は、温度が下がるほど針状の結晶になりやすく、痛風は、それがチクチクつついてくるから痛いんですね。足指が痛風になりやすいのは、体温が低いからとのことですから、冬場は足を温めた方が良さそうです。
足に尿酸が溜まりやすいのなら、毎日逆立ちしていれば、痛風を予防できそうなものですが、どうなんでしょうか?