上げ始める時こそゆっくりと

スクワットをしている時、しゃがんだ状態から体を上げ始める時に膝がポキと鳴るのが気になっていました。

以前は、音が鳴っていなかったんですけど、最近、音が鳴っているのに気づきました。これは、膝にとってあまり良くなさそうだなと思い、しゃがんだ状態から体を上げる時に今までよりもゆっくりと膝を伸ばすようにしました。

すると、今までポキポキとなっていた膝が鳴らなくなりました。

音が鳴らなくなったことも良いことなのですが、動き始めをゆっくりとすることで、思わぬ効果があることがわかりました。

無意識に使っていた反動

スロートレーニングは、その名のとおり、ゆっくりと筋トレをすることです。

ゆっくりと動くことで筋肉に力が入りっぱなしの状態を維持でき、それが効果的な筋力アップにつながります。しかし、スロトレをやっていても無意識のうちに力が抜けてしまう瞬間があります。

それは、上げる動作から下げる動作に移る瞬間や下げる動作から上げる動作に移る瞬間です。これらの動作の時に力が抜けてしまうのは、反動が付いてしまっているからです。なので、スロトレ完全版では、下げる動作から上げる動作に移る前に1秒間静止して、反動を使わないようにと述べられているわけです。

私も反動を使わないように必ず上げる動作に移るときには1秒間静止しています。

でも、ただ1秒間静止してから次の動作に移るだけでは不十分だということがわかりました。

力を入れた瞬間は速く動いてしまう

どうやら人は、動き始める時に大きな力を入れてしまうようです。スロトレ中、静止した状態から動作に移るとき、無意識のうちに必要以上に力を入れていることに気づきました。

必要以上に力を入れるということは、例え一瞬だったとしても、動作が早くなってしまうため、その瞬間に筋肉から力が抜けてしまいます。このことに気づいてからは、動作の開始時こそ、ゆっくりと動くようにしました。

すると、今までと同じ回数のスクワットでも、エクササイズ中の疲労感が増し、筋肉が熱く張るパンプアップも今まで以上になりました。

これはとても良い発見をしましたよ。

だって、今までと全く同じ回数のスクワットでも、動作の開始時にゆっくりと動くだけで、今まで以上に筋肉に負荷をかけることができているのですからね。セット数を増やさなくても負荷を強くできているのですから、時間の節約にもなります。

膝の音が鳴るのを防ごうと思って、動作の開始をゆっくりと行ったことが筋力アップにつながるとは、思わぬ発見でした。

長く続けていると、ふとした瞬間に新たな発見をするものなんですね。