下半身の骨を強化する

年を重ねるごとに筋肉は弱っていきます。

それと同じように骨も加齢によって、弱くなっていきます。骨が弱くなった時に現れる症状に骨粗しょう症があります。

下半身の骨が弱くなると、歩くのが困難になるので、筋肉の強化とともに骨も強くしておきたいところです。

スロトレで骨粗しょう症を予防

骨粗しょう症は、簡単にいうと、骨の密度が少なくなっていくことです。

骨の密度が少なくなると、ちょっとしたことで骨折しやすくなります。特に高齢の方が、脚を骨折してしまうと、それがきっかけとなって寝たきりになってしまうということもあるそうです。

骨は、常に古くなったものが壊れ、新しいものが作られることで維持されています。誰もが知っていることでしょうが、骨はカルシウムでできているので、それが不足すると、骨は弱くなります。

カルシウムの摂取不足の他にも骨を弱くする原因があります。それは性ホルモンの分泌の減少です。

男女ともに加齢によって性ホルモンの分泌量は減っていくのですが、女性の場合は、閉経に伴い急激に女性ホルモンの分泌量が減少します。骨粗しょう症が 女性に多いのは、これが理由とされています。

性ホルモンを分泌させるには、いろいろな方法があるでしょうが、スロートレーニングなら、筋肉を強化しながら性ホルモンを分泌させることが可能です。

特に下半身の筋肉を強化するなら、スクワットカーフレイズヒップリフトが効果的です。

ウォーキングで骨に負荷をかける

骨のカルシウム量を増やすには、骨に負荷をかけることが良いとも言われています。

最も簡単に骨に負荷をかける方法は、歩くことです。

歩くことは、重力に逆らうことになるので、 骨に負荷をかけることができるわけです。普段から歩くことを心がければ、骨が弱くなるのを予防できますね。

また、スロトレ後のウォーキングは、脂肪を燃焼することもできます。なので、出かける前は、少しでもスロトレを行っておくと、筋肉や骨を強くするだけでなく、ダイエットも可能です。まさに一石三鳥ですね。

ヨガの木のポーズを1分間行う

骨に効率的に負荷を加えるなら、片足立ちがおすすめです。

医師の石原結實先生の著書「老化は体の乾燥が原因だった!」では、昭和大学整形外科、阪本桂造教授らが考案したフラミンゴ療法が紹介されています。

「片足で1分間立ち続けると、両足で53分間歩いたのと同程度の骨への負荷量になる」(176ページ)

片足立ちを左右1分ずつ行えば、約100分歩いたのと同程度の負荷を骨に与えることができるとは、かなりの時間の節約になりますね。

同じ片足立ちをするなら、ただボケーっと立っているだけでなく、ヨガを採り入れてみると良いでしょう。ヨガには、片足立ちのポーズに「木のポーズ」があります。木のポーズは、腹筋と下半身を引き締め、骨盤のゆがみの調整にも役立ちます。やり方は、下の動画をご覧になってください。特に難しいポーズではありませんので、実践してください。

スロトレ、ウォーキング、木のポーズ、どれもそれほど難しいことではないので、骨が弱くなるのを予防するために普段の生活に採り入れてみてはいかがでしょうか?

参考文献