昔は、人生50年なんて言われていましたが、現代は80歳を超えるくらいが平均寿命となっています。これだけの情報だと、現代人は昔の人よりも寿命が30年も延びたんだと思ってしまいますが、どうやらそんなことはないようです。
実は人間の本来の寿命は120歳だそうです。
そう考えると、80歳というのは、本来の寿命の3分の2しか生きていないことになるんですね。
様々な研究や伝説から人間の寿命は120歳と考えられる
人間の本来の寿命が120歳だということについては、医師の石原結實先生の著書「空腹力」に記述があります。
分裂を二度としない脳細胞から推測する説もあります。加齢とともに死滅していく脳細胞の数を計算すると、脳細胞の生存の限界値は120年というものです。(203ページ)
この本の中では、他にも動物の寿命は成長期の5、6倍なので人間の本来の寿命は100歳から150歳という説、人間の細胞は50回目の分裂でピタリと止まってしまい1回の分裂に2年半かかるので120歳が限界値とする説なども紹介されています。
また、南雲吉則先生の著書「50歳を超えても30代に見える生き方」でも、人間の本来の寿命は120歳だという説が紹介されています。
私たちの細胞には、一定回数の分裂をすると細胞が自然に死ぬ「命の導火線」が用意されています。(中略)この「命の導火線」に当たるのが、細胞の染色体の端にある「テロメア」という部分です。(中略)人間の場合は一一の二乗=一二一歳がテロメアの限界と考えられ、この先いくら医学が進歩しようが一二の二乗=一四四歳、一三の二乗=一六九歳・・・と無限に長生きしていけることにはなりません。(32~39ページ)
他にも同書では、モーゼが120歳、神武天皇が125歳まで生きたという伝説や長寿者の記録が大体120歳であることからも、人間の寿命の限界が120歳であるのではないかと述べられています。
建康に良いことをするべきか
人間の本来の寿命が120歳と考えれば、現代人の平均寿命80歳は短すぎるのではないでしょうか。よく現代人の寿命は延びていると言われますが、これは正しい表現ではないですよね。
なぜなら、120歳まで生きれるはずなのに40年も早く死んでしまうわけですから。
正確には、昔は寿命を70年縮めることをして50歳までしか生きれなかったのが、現代は、昔よりも30年寿命を縮めている原因を排除して80歳まで生きることができているということではないでしょうか。
こう考えると、健康に良いことをして寿命を延ばすという考え方は、ナンセンスな気がします。むしろ、健康に悪いことをやめて、命を縮める原因を取り除くことの方が、本来の寿命に近づけるためには良いことのように思いますね。
よくテレビでは、ある成分が生活習慣病の改善に効果的とか、特定の食物を多く摂取すればガンを予防できるといったようにあれもこれもプラスしていくことが、健康に良いようなことが言われていますが、真実は逆なのではないでしょうか。
「無駄なことはしない」
こっちの方が大切だと思いますね。
では、具体的にどうすれば良いのでしょうか。
答えは、動物がしないことを人間もしないということだと思いますね。
空腹力の中では、犬の成長期が2年なので、その寿命の限界は10年から12年と述べられています。飼犬の場合は、大体この程度は生きますよね。ということは、飼犬は、寿命を縮めるようなことをあまりしていないと考えられます。
猫も寿命は犬とほぼ同じなので、飼猫も寿命を縮めるようなことはあまりしてないでしょう。
犬や猫がしてなくて人間がしていることってたくさんありますよね。その中で、不自然だと思う行為を止めることの方が、サプリメントを飲むよりも健康的だと思いますよ。