スロートレーニングはノンロックを特に意識するべき

最近、テレビや雑誌などでスロートレーニングが採り上げられることが多くなっているように思います。

スロートレーニングという言葉が使われることは多くないのですが、体をゆっくりと動かす筋トレや体操がよく紹介されていますね。これは明らかにスロトレと同じ効果を狙ったものです。

筋トレは、速い動作で行うよりも、ゆっくりとした動作で行う方が筋力アップや体脂肪の分解に効果的です。ただ、ゆっくりとした動作で行うというだけでは片手落ちで、エクササイズ中は関節を固定しないノンロックを特に意識しなければなりません。

ノンロックこそスロトレの肝

スロトレは、筋肉に力を入れっぱなしの状態を維持することが重要です。これにより軽い負荷でも、脳にハードなトレーニングをしているように思わせ成長ホルモンを大量に分泌させることができるのです。これが、スロトレが筋力アップや脂肪分解に効果がある理由です。

ゆっくりとした動作で筋トレを行うと、筋肉に力を入れっぱなしの状態を作り出すことができます。例えば、1動作を1秒で行うより5秒かけて行った方が、筋肉に力が入っている時間は長いですよね。1動作5秒のトレーニングを10回繰り返せば50秒間、筋肉に力を入れた状態を維持できますが、動作と動作の間で関節を伸ばばしきったり曲げきったりすると、その瞬間に筋肉から力が抜けてしまいます。

これでは、力が入りっぱなしになっている状態は5秒しか続いていませんよね。5秒間筋肉に力を入れる行為を10回繰り返しただけでしかありません。

スロトレで本当に大切なのは、動作と動作の間で筋肉に入れた力が抜けないようにすることです。そのためには、関節を伸ばしきったり曲げきったりしないノンロックが非常に重要となります。

ゆっくり動かすことよりもノンロックに意識を向ける

テレビで紹介されるスロートレーニングでは、ノンロックについての説明がほとんどされません。だから、テレビで紹介された方法で筋トレを継続していても、なかなか効果が現れないという人が多いはずです。

実際にスロトレをやってみるとわかるのですが、ゆっくりとした動作でエクササイズをすることよりも、ノンロックの状態を維持する方が苦痛です。エクササイズ中は、一瞬たりとも筋肉から力を抜く瞬間がないですからね。

そして、メニューを10回こなした後には、筋肉がパンパンに張って熱くなるパンプアップの状態になります。パンプアップを確認できたら、スロトレは成功です。あとは成長ホルモンが、筋肥大と脂肪分解のために働いてくれるのを待つだけです。ダイエット目的でスロトレを始めたのなら、その後、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を行えば、成長ホルモンで分解された脂肪をより消費しやすくなります。

スロトレで特に意識しなければならないのはノンロックです。動作をゆっくりにすることにだけ気をとられて関節を伸ばしきったり曲げきったりすると、思ったような効果が出ません。ノンロックさえしっかりとできていれば、少々動作が早くなっても問題はありません。ただ、動作が早くなると、勢いで関節が伸びきったり曲げきったりすることもあるので、高速エクササイズでノンロックを維持するのは難しいでしょうね。

スロトレを続けているけども、なかなか結果が出てこないという方は、今一度、エクササイズ中にノンロックの状態が維持されているかどうかを確認してください。