ダイエットして減少した体重には水分も含まれるはず

人間の体は、60%が水分だとされています。赤ちゃんの時には80%くらいの水分量のようですが、大人になると少しずつ体内の水分量が減っていき、老人になると60%よりも少なくなるとされています。

赤ちゃんは肌がプルプルしているので水分量が多そうだと予想できますし、年を取るとしわが増えてくるので高齢者は水分量が少ないのだろうと予想できます。

ダイエットで脂肪だけ減らすことは可能か?

大人の水分量は、いついかなる場合でも60%なのでしょうか?

男性と女性を比較した場合、男性の方が水分量が多いそうです。その理由は、女性の方が体に脂肪が多くつきやすいためです。つまり、女性は脂肪が多い分だけ体の水分の割合が男性よりも下がるということです。

では、ダイエットして体重を減らした場合はどうなのでしょうか?

80kgの人が70kgに痩せた場合を考えてみましょう。

80kgの人の水分量は約48kgです。70kgの人の場合は約42kgです。どちらも体内の水分の割合を60%で計算したものです。

もしも、体重80kgの人がダイエットをして脂肪を10kg減らし70kgになった場合、ダイエットの前後で水分量に変化はないので70kgの体重のうち48kgが水分になります。したがって、70kgにダイエットした場合の体内の水分割合は約70%となります。脂肪だけ15kg減らし65kgになったとしたら体内の水分割合は約74%です。

このように考えると、脂肪だけを減らすダイエットができれば体内の水分割合を高くできるので、痩せれば痩せるほど赤ちゃんのような肌になっていきプルプルするはずです。

体重減少の60%は水分の減少?

しかし、ダイエットをして痩せた人を見ても、以前よりも肌の水分量が増えているようには感じません。むしろ、太っていた時の方が肌がプルプルしていてみずみずしさを感じることの方が多いように思います。

人体が恒常性を維持しようとするのなら、ダイエットをして体重を減らした場合、減った体重に占める水分量は60%になるのではないでしょうか?80kgの人が10kg痩せて70kgになった場合、減った体重10kgのうち6kgは水分になるはずです。そして、減量後の体内の水分量は42kgとなり、体重の60%が水分となります。

このように考えると脂肪だけを減らすダイエットは無理だと思います。人間は痩せれば水分も減ると考えるのが自然です。

よく糖質制限ダイエットは水分が減るだけだから意味がないと言われますが、どのような方法で痩せようが水分は減るはずです。糖質制限以外のダイエットだと水分が減らないのでは、体内の水分割合が多くなり体温が低下してしまうと思うんですよね。

ダイエットの前と後で、体内の水分量が60%に維持されていれば、減った体重の60%も水分だと思うのですが、どうなのでしょうか?

でも、体脂肪率が40%の人だと、人体のその他の構成成分は60%です。すると、体内の水分量は60%未満になりますから、そういう人が痩せた場合、減った体重に占める水分量は少ないのかもしれませんね。