ビタミンCは核酸を切断してウィルスを不活性化する

ビタミンCがウィルスを不活性化することは、古くから明らかにされています。

でも、医学界は、ウィルスによる感染症に対してビタミンCが有効であることに否定的です。だから、ウィルスに感染しても、ビタミンCの摂取量を増やすように指導するお医者さんは、ほとんどいないでしょう。

ビタミンCとウィルスについての研究は、村田晃先生が随分と昔から取り組んでおり、ネット上でも、その研究成果が公表されているので、誰でも読むことができます。

ビタミンCはあらゆるウィルスに効果がある可能性を示唆

以下のPDFには、村田先生の研究内容が掲載されています。

1974年のものですから、約半世紀前です。すでにこの頃からビタミンCがウィルスを不活性化することが明らかにされていたんですね。

上のPDFを読むと、ビタミンCで不活性化したファージ(ウィルス)は、核酸の型、宿主菌、形態、一般的諸性状、血清学的群、溶原化能などの点から見てバラエティに富んでいることから、あらゆるウィルスにビタミンCが有効だろうと推測できます。

また、実験でビタミンCにより不活性化しなかったウィルスがなかったことからも、おそらくビタミンCは、どんなウィルスも不活性化すると考えられます。

ただし、ビタミンCがウィルスを不活性化するのは、還元型ビタミンCではなく酸化型ビタミンCです。簡単に言うと、還元型ビタミンCは電子を持っている状態、酸化型ビタミンCは電子を失っている状態です。

通常、食事からは還元型ビタミンCを摂取しますが、酸素がある環境では酸化型ビタミンCになります。体内に入ったビタミンCも、酸素によって酸化型ビタミンCになり得ます。

しかし、完全酸化されたビタミンCには、ウィルスを不活性化する作用はないようです。ビタミンCが酸化される過程で中間体として生成されるフリーラジカルが、ウィルスを不活性化するそうです。

ビタミンCはウィルスの核酸を攻撃する

ビタミンC(フリーラジカル)が標的とするのは、ウィルスのタンパク質部分ではなく核酸(DNAやRNA)です。

ビタミンCがあらゆるウィルスに有効とされるのは、ウィルスの核酸を切断するからなんですね。もしも、ウィルスのタンパク質を攻撃するのであれば、ウィルスの種類によってはビタミンCは効かない可能性があります。

ここで、ビタミンCがウィルスの核酸を切断するのなら、人間のDNAも切断されてしまうのではないかとの疑問が生じます。でも、村田先生の見解では、ビタミンCは人間のDNAを切断することはないようです。

細胞からDNAを取り出してCを作用させると鎖切断が起こると考えられるので,DNAレベルではなく細胞レベルでの考察となる.ウイルスと比べて細胞の大きさは桁違いに大きく復雑で,グルタチオンを主とするSH化合物,タンパク質その他生体成分によるラ ジカル捕捉機能や過酸化物,超酸化物分解酵素などによるラ ジカル防御作用があってラジカルが標的にまで達しない.たとえラ ジカルが達したとしても,ウイルスと違って細胞のDNAは塩基性タンパク質と結合してラジカルの作用を受け難い状態になっている.またたとえ作用を受けたとしても,DNA障害修復機構が働いてDNAは修復される.このように細胞にはラジカルから遺伝子を守る二重,三重の防御機構があると考えられる.

人間に40~100gのビタミンCを数日~30日間投与しても異常は認められなかったという事実も認められていますから、ビタミンCが人間の細胞のDNAを傷つけることはなさそうです。

喫煙者は新型コロナウィルスで重症化する?

先日、ラジオを聴いていると、免疫に詳しい大学の先生が、新型コロナウィルスで重症化するのは喫煙と関係があるのではないかと述べていました。

詳しく調べたわけではないので、その先生の意見でしかないのですが、重症化すると肺炎を引き起こすことや子供が重症化しにくいことを考えると、喫煙と何かしらの関係があるのかもしれません。また、大気汚染が深刻化している中国で死亡率が高いことからも、タバコの煙がコロナウィルスに感染した場合に悪影響を及ぼしそうな気がしますね。

また、喫煙は体内でのビタミンCの消費量を増やすとも言われていますから、喫煙が体内でのコロナウィルスの増殖を助ける結果になっているのかもしれません。

感染者の喫煙歴も調べると、新型コロナウィルスについて何かわかるかもしれませんね。