大阪府の新型コロナウィルス感染状況(21/01/13-21/02/19)。順調に新規陽性者が減少。

大阪府の毎日の新型コロナウィルスの陽性数は、減少の一途をたどっています。

1月13日から2月19日までの新規陽性者の推移を見ていても、これから増加に転じる確率は低そうです。全国的にも、新規陽性者数は減り続けていますから、もう緊急事態宣言を解除しても良いですね。と言うか、最初から緊急事態宣言を出す必要性もなかったのですが。

1日の新規陽性者は100人未満の日が増える

1月13日から2月19日までの陽性者の増加数を確認していきましょう。なお、データは、大阪府の「新型コロナウイルス感染症患者の発生状況について」のページから取得しています。

いつものように飲食店では、新規陽性者が全く出ていません。1ヶ月以上ゼロの状態を維持し続けています。

大阪府コロナウィルス陽性者増加表(経路別)

年代別に新規陽性者の増加も見ておきます。

大阪府コロナウィルス陽性者増加表(年代別)

20代が最も多いですが、2月に入ってからは、増加のペースが落ちています。2月19日時点では、年代ごとの新規陽性者数に大きな差はなくなってきています。

1月13日から2月19日までの毎日の新規陽性者の推移です。

1/13~2/19までの陽性者の推移

2月12日に100人未満になってから、新規陽性者が100人を超える日が一気に減りました。でも、50人未満になる日はなく、この辺りで下げ止まるかもしれません。

こちらは、1月13日から2月19日までの検査数の推移です。

1/13~2/19までの検査数の推移

2月19日の検査数は6,510件、陽性者数は91人、陽性率は1.4%でした。

陽性率がここまで低くなっているので、検査数を減らした方が良いでしょう。PCR検査は、感染していないのに間違って陽性と出る確率が1%程度と言われていますから、2月19日の陽性率はこの確率に近づいています。これ以上、検査数を増やせば、間違って陽性と出る人ばかりになります。

医療機関と施設での陽性者数

こちらは、1月13日から2月19日までの経路別の陽性者の推移をグラフにしたものです。

1/13~2/19までの経路別陽性者の推移

緑色の感染経路不明と紺色の感染経路不明者の濃厚接触者等は、ずっと順調に減り続けています。市中感染が収まりつつあることがわかりますね。

下のグラフは、医療機関、施設、他の陽性者だけのものです。

1/13~2/19までの医療機関、施設、他の陽性者の推移

このグラフを見ると、医療機関と施設では、新規陽性者が出ていない日が全くないのがわかります。他は、学校、会社、カラオケ店などで、新規陽性者がゼロの日があります。

感染経路不明とその濃厚接触者が減少しているのに大阪府全体の新規陽性者の減少が下げ止まりつつあるのは、医療機関と施設で毎日陽性者が出ているからでしょうね。施設は少しずつ陽性者が減っているように見えますが、医療機関はある日一気に増えることがあります。

年代別の陽性者の推移も見ておきましょう。

1/13~2/19までの年代別陽性者の推移

灰色の20代以下とオレンジ色の30~50代は順調に減り続けています。

一方で、青色の60代以上は下げ止まった感じです。医療機関と施設での陽性者数がなかなか減ってこないことが理由と考えられます。

年代別の陽性者の累計です。

1/13~2/19までの年代別陽性者の累計

20代が突出しています。でも、20代の減少のスピードは他の年代よりも速いので、徐々に他の年代との差がなくなってきています。

死亡者数は80代が最多

1月13日から2月19日までの大阪府でのコロナ感染が原因とされる死亡者数は394人でした。内訳は以下の通りです。

大阪府のコロナ感染での死亡者数(21/01/13~21/02/19)

最も多いのが80代で、全体の約45%を占めています。70代以上で見ると93.4%を占めています。

ちなみに40代は2人、50代は6人、60代は18人です。

毎日の死亡者数は、ゆっくりと減っている感じです。2月19日の死亡者数は2人でしたが、まだ重症患者が107人いますから、死亡者数は増えていきそうです。

ワクチン接種開始

新型コロナウィルスのワクチン接種が2月中旬から始まりました。

今からは守りから攻めに変わると日本医師会の会長さんがおっしゃっていましたが、日本国民全員がワクチンを接種できるまでには1年はかかりそうです。

そもそもワクチンを接種しなくても、日本の場合は、コロナに滅多に感染しませんから、ワクチンがあってもなくても大きな変化はなさそうです。

日本での新型コロナウィルスの新規陽性者数は、2021年1月8日の7,942人が最多でした。約8千人ですね。日本の人口が約1億2千万人ですから、陽性者を感染者とした場合、毎日1万5千人に1人の確率で感染することになります。別の言い方をすると、1万5千日に1回感染するかどうかとなります。41年1ヶ月に1回ですね。

そして、1万5千日に1回感染する確率は以下の計算式から63.2%となります。

  • 1-(1-1/15000)^15000=0.632

もしも、ワクチンの効果が一生続くのであれば、若い人ほどワクチンの恩恵を受ける可能性が高くなります。今20歳の人が90歳まで生きると仮定すれば、残りの人生が70年ありますから、その間に新型コロナウィルスに感染する確率は81.8%です。

一方、現在80歳の人が90歳まで生きると仮定すれば、残りの人生が10年なので、感染する確率は21.6%です。

高齢者から優先的に新型コロナのワクチンを接種できるようになっていますが、感染する確率の高さを優先するのであれば若年層から摂取した方が良いことになります。ただ、死亡率まで加味すると、30代以下での死亡はほとんどないので、若い世代のワクチン接種を後回しにする合理的理由があると言えます。

インフルエンザワクチンのように毎年打たなければならないのであれば、どうでしょうね。40歳になるまではワクチンを接種しないというのも1つの選択かも知れません。

ワクチンよりも、治療薬を開発してくれた方がありがたいんですけどね。今、感染している人の命を救えるのですから。