オートファジーを活性化させたいなら糖質制限をする

先日、テレビをつけていると、オートファジーが紹介されていました。

オートファジーは、細胞内に溜まったゴミを細胞が食べてきれいにする働きのことです。飢餓時には、オートファジーが活発になり、細胞が自らの一部を食べて飢えをしのごうとします。

このオートファジーは、健康に良いとかアンチエイジングに良い働きがあるとされています。テレビが大好きな内容ですね。

オートファジーを活性化させる方法は、飢えることですが、何も食べなければ健康どころか死んでしまいます。だから、オートファジーの活性化は、死と隣り合わせじゃないかと思ってしまいますが、絶食しなくても、糖質制限をすることでオートファジーは活性化します。

インスリン分泌を抑えるのが重要

このブログでは、オートファジーを何度か取り上げています。

そして、以下の記事では、インスリン分泌がオートファジーの働きを抑制することを紹介しました。

インスリンの分泌が増えるのは、糖質を摂取した時です。

糖質を摂取すると、血糖値が上がります。血管の中がブドウ糖であふれかえっている状態ですね。この状態から正常な状態まで血糖値を下げる働きをするのがインスリンです。

インスリンは、血中のブドウ糖を骨格筋や脂肪組織に取り込ませます。そして、ブドウ糖は、骨格筋ではグリコーゲンとなって貯蔵され、脂肪組織では中性脂肪となって貯蔵されます。インスリンは、細胞に無理やりブドウ糖を食わし込ませるので、細胞が飢餓状態に陥るのを邪魔しているわけですね。

満腹状態の細胞は、オートファジーが抑制されるのですから、インスリン分泌がオートファジーを邪魔する理屈がよくわかります。

糖質制限をすれば無駄なインスリン分泌はなくなる

インスリンは、糖質とタンパク質を摂取した時に追加分泌されますが、特に糖質摂取時に一気に分泌されます。

だから、インスリン分泌を減らすためには、糖質制限をするしかありません。

健康やアンチエイジングのことを考えるなら、とにかく糖質制限をすることです。

1日3食、米やパンを食べる生活をしていては、インスリン分泌量を減らすことはできません。1日1食は、糖質制限食にすべきですね。慣れてきたら、1日2食を糖質制限食にします。すべての食事を糖質制限食にしても構いません。むしろ、すべての食事を糖質制限食にすることの方が、望ましいです。

「オートファジーが、アンチエイジングに関係してるらしいよ」

と聞いたことがある方は、糖質制限を始めましょう。