夏になると食欲がなくなる人もいるかと思います。
特に夏バテすると、食欲が落ちすぎて何も食べたくなくなることがあります。こんな時は無理して食べる必要はないですが、何日も食べずに過ごすわけにはいきません。人間が生きていくためには、栄養素の補給が必要ですからね。
食欲がない時は、お粥を食べるのが定番となっています。しかし、白米のような消化に悪いものを食べるのはやめましょう。肉、卵、魚といった動物性タンパク質の方が圧倒的に消化しやすいので、夏バテした時こそ肉食にすべきです。
胃で米は消化できない
基本的な栄養学の知識として、胃の主な働きを知っておかなければなりません。
胃の主な働きは、タンパク質の消化、食物の一時的貯蔵、胃内容物の調節排出です。胃は食べたものを何でも消化していると思われがちです。しかし、胃液に含まれるペプシノーゲンは胃酸に触れるとペプシンになり、タンパク質を分解しますが、白米に多く含まれているデンプンは消化しません。
だから、夏バテした時にお粥を食べるのは、消化に悪い食物を胃の中に押し込んでいるだけですから好ましいことではありません。野菜を食べるのは論外です。
動物性タンパク質なら胃の負担が軽い
夏バテしているときは、無駄に体を動かさず回復するのを待たなければなりません。
それは胃にとっても同じです。
消化が不得意な米や野菜を食べることは、胃への負担を重くします。一方、消化に良い動物性タンパク質なら、胃への負担は軽くなります。だから、体調が悪い時は、植物性食品より動物性食品を選ぶのが正解です。
なんでもかんでも植物性のものが優れていると考えるのは大間違いですよ。
野菜から栄養素を補給できると思わない
野菜にはビタミンやミネラルが豊富に含まれていますが、野菜を食べて、それらの栄養素をしっかり補給できるとは思わないことです。
植物を消化するためにはセルラーゼという消化酵素が必要ですが、人間はセルラーゼを持っていません。だから、野菜も人間は消化するのが苦手です。野菜をたくさん食べたところで、胃腸に負担をかけるだけです。
好きで野菜を食べているのなら自由にすれば良いですが、栄養素の補給を考えて野菜を食べているのなら、それは労力に見合わない努力をしていることになります。野菜から栄養補給をしたいのなら、ミキサーを使って野菜を粉々にし、ジュースにして飲むべきですね。
夏バテに限らず、食欲がない時は、肉、卵、魚といった動物性タンパク質を食べることです。動物性タンパク質すら食べられないほど疲れているときは、寝るしかないですね。