筋トレには、様々なメニューがあります。
自重を使ったトレーニングだと、腕立て伏せ(プッシュアップ)、スクワット、ニートゥチェストなど、自分が鍛えたい部位を鍛えられるメニューがいくつもあります。
この「自分が鍛えたい部位」というのがクセモノなんですよね。例えば、大胸筋を大きくしたいと思っている人は、プッシュアップばかりをしてしまい、腹筋や背筋が疎かになりがちです。大胸筋が大きくなると、もちろん筋力アップしているのですが、その他の筋肉が鍛えられていないので、思ったほどは筋力を発揮できません。
ヒトの筋肉は、複数が連携して力を出しているので、広い範囲で筋肉を鍛えた方がより多くの動きに対応できます。
プッシュアップをしても懸垂はできない
長い期間、プッシュアップやベンチプレスをしていれば、大胸筋が大きくなってきますし、腕力も強くなってきます。
しかし、どんなにプッシュアップやベンチプレスを頑張っても、懸垂はできるようになりません。その理由は、プッシュアップやベンチプレスが押す力を鍛えているのに対して、懸垂は引く力を必要とするからです。
一見、腕が太い人でも、懸垂は1回しかできないという人は意外と多いはずです。
引く力を強くするためには、懸垂のように体を引っ張り上げる運動をする必要があります。プッシュアップやベンチプレスをやって二の腕を強くしても、それは押す力を鍛えて大きくした筋肉なので、懸垂には役に立ちません。
やったことがない筋トレにも挑戦してみる
筋トレを長い期間続けている人でも、たくさんのメニューを行っている人は意外と少ないと思います。
決まったメニューをこなすことが日課になり、新しいメニューに挑戦しなくなるのは筋トレに限らず、日常生活の多くの場面で見られます。
筋トレをしている人でも、たまに重たい荷物を運んだりすると筋肉痛になることがあります。これは、普段、荷物を運ぶ時に使う筋肉を鍛えていないからです。
筋トレ以外の場面で筋肉痛になった時は、新しい筋トレメニューを試すときです。太ももが筋肉痛になったのなら、下半身を鍛えるスクワットやヒップリフトを試すチャンスです。
普段実施しているメニューに新たなメニューを加えてみましょう。今はネットで、いろんな筋トレメニューを調べることができますから、自分が今までやったことがない筋トレメニューを見つけたら試してみると良いでしょう。
たまには違う筋トレメニューをすることで気づくこともありますから無駄ではないですよ。