高タンパク質食が寿命を縮めるのか?

PRESIDENT Onlineで、下記記事が公開されていました。

また残念な糖質制限批判記事かと思って読んだのですが、内容は、ちょっと違っていて、高タンパク質食が健康的なのかどうかを解説していました。

高タンパク質食で痩せるのは摂取カロリーが減るから

上の記事では、高タンパク質食は、糖尿病や心臓病などの肥満の合併症を改善する特効薬ではなく、ただ総摂取カロリーを抑えるだけで、それ以外のメリットはないと述べられています。

糖質制限のような高タンパク質食に何の意味もないというのではありません。高タンパク質食は、タンパク質欲を満たし、全体的に食べる量が減るからダイエットに効果があるのだということです。

この説は一理あるなと思います。

過去に焼き肉の食べ放題に行ったとき、ご飯を食べずに肉だけを食べていたらすぐに満腹になりました。でも、その後にご飯を食べると、再び肉に対する食欲が出てきました。その内容は以下の記事で紹介しています。

タンパク質と炭水化物への欲

低炭水化物食には、タンパク質比率を9%、脂質比率を90%とするケトン食もあります。ケトン食は小児てんかんの治療に効果的と解説されています。また超・低炭水化物・低エネルギー食は、2型糖尿病の症状改善に役立つとも解説されています。

これらの食事は、タンパク質と炭水化物(糖質)の両方を減らします。そのため、タンパク質と炭水化物の両方を食べたくなるとのこと。

どちらの食事も長続きしないと指摘されていますが、それはそうでしょう。低エネルギー食では、常に空腹なわけですし、ケトン食ではタンパク質の摂取量が極端に少ないのでタンパク質欲が高まるはずです。

通常の糖質制限では、高タンパク質、高脂質になるので、タンパク質欲は十分に満たされます。ただ炭水化物に対する欲求は満たされないので、これをどうにかしないと長続きしません。

私の場合、炭水化物への欲求が大してなかったようで、糖質制限を始めてから、無性に甘いものやパン、ご飯を食べたくなることはありませんでした。炭水化物が好きな人は、どうすれば、炭水化物への欲求を抑えられるか、その方法を自分で見つけることが糖質制限を持続するカギとなりそうですね。

高タンパク質食は良い面も悪い面もある

PRESIDENT Onlineの記事には、高タンパク質/高脂肪食について興味深い記述がありました。

私たちの昆虫とマウスの実験は、世界中の科学者による研究の裏づけを得て、高タンパク質/高脂肪食が動物に普遍的な、成長と繁殖を促進する太古からの生化学的経路を作動させることを明らかにした。だがそれと同時に、健康と長寿を支える補修と維持の経路をスイッチオフしてしまうのだ。

これが人間にも当てはまることなのかは科学的にはわかっていないようです。

そこで、沖縄の人の話が出てくるのですが、彼らの寿命が長いのは、低タンパク質/高炭水化物食を食べているからだと紹介されています。

でも、この説は怪しいなと思いますね。

かつての沖縄は、豚肉をたくさん食べる高タンパク質食の文化があったじゃないですか。アメリカの支配が終わり、日本に返還されてから、日本食が広まり肥満が増えたという話は有名ですよね。

また、以下のウェブサイトでは、2021年の都道府県別の平均寿命のランキングが掲載されていますが、沖縄県は、男性が36位、女性が7位となっています。

女性は長寿と言えそうですが、男性はそうではないですよね。

高タンパク質食が、寿命にどう影響するかは、まだまだ研究が必要でしょう。