携帯扇風機で熱中症になるとは考えられないんだけど

数年前から、夏になると携帯扇風機を持ちながら歩いている人を見かけるようになりました。使用しているのは、女性が多い印象ですね。

私も、携帯扇風機を持っています。外出中に使うことはほとんどないのですが、自宅では毎日のように使っています。コンセントがなくても使えるので、好きな場所に置けるのが便利ですね。しかも、小さい割に風力はまずまず強いので、購入する前に想像していた以上に涼しいです。

その携帯扇風機について、最近、熱風を体に当てるだけなので、暑さ対策にならず逆効果というネットの記事を見ました。他にも、携帯扇風機を使って熱中症になった患者を診察したというお医者さんの記事もありました。

ウソもいい加減にしていただきたい。

ファン付き作業着がなぜ普及したのかを考えよう

35度を超える屋外で携帯扇風機を使えば、確かに熱風を体に当てることになります。だからと言って、それが暑さ対策にならないと言うのはおかしな話です。

猛暑の中にいれば、ほとんどの人が汗をかきます。その汗をかいている部位に扇風機を当てて涼しく感じた経験をした人は多いはずです。これは気化熱の効果で涼しくなるんですね。

水は、蒸発する時に周囲の熱を吸収し、涼しくなります。これが気化熱の効果です。汗をかいている部位に風を当てれば蒸発しやすくなりますから、猛暑の中で携帯扇風機を使えば涼しくなるのは当たり前です。

気化熱の効果を利用して発明されたのが、ファン付き作業着です。真夏の工事現場に行くと、着用している作業員の方を見かけたことがあると思います。腰のあたりに小さな扇風機が2つ付いている作業着ですね。

以前、NHKの『逆転人生』という番組で、ファン付き作業着の発明が紹介されていました。

真夏に鉄を加工している工場の室温が非常に高くなり、午前中に仕事をすると暑さで気持ち悪くなって昼食を食べられなくなるほどだったそうです。それが、ファン付き作業着を着て仕事をした後は、ケロッとした顔で昼食を食べられるようになり、そこから、ファン付き作業着が広く知れ渡ったとのこと。

鉄をバーナーで炙っている工場の中は、50度とかそれくらいまで室温が上昇していたそうです。もしも、熱風を体に当てるのは逆効果というのであれば、真夏の鉄加工工場で、ファン付き作業着を着て仕事をした人は体調を壊していたでしょうね。炎天下の中、交通整備をしている方も、ファン付き作業着のせいで熱中症になっていないとおかしいです。

涼しさを実感したからこそ普及した

携帯扇風機にしろ、ファン付き作業着にしろ、使用した人が涼しさを実感したから普及したのです。

もしも、携帯扇風機を使っても全く涼しく感じないのなら、真夏の外出時に持ち歩く人は激減しているはずです。ファン付き作業着なんて、熱気が作業着の中にこもって、とんでもなく暑くなるはずです。

携帯扇風機が逆効果と言っている人は、使ったことがない人でしょうね。

携帯扇風機を使って熱中症になったという話も、携帯扇風機では、しのげないほどの暑さのせいで熱中症になったと考えるのが普通でしょう。極寒の中、マッチだけで暖をとろうとして凍死したら、マッチが原因で凍死したと言うのと同じです。

携帯扇風機を使って涼しいと感じたのなら、それが事実です。何も心配せず、携帯扇風機を使いましょう。