つい最近、炭水化物を食べれば10kg太るという記事を書いたばかりですが、いやいや、炭水化物を食べれば楽に20kgは太るということがわかりました。
前回書いた記事は、モデルのIVANさんがホームレスになって炭水化物ばかりを食べていたら10kg太ったとテレビ番組でおっしゃっていたのを紹介したのですが、同じ番組で、辺見マリさんが炭水化物ばかりを食べていたら20kg太ったと語っていました。
恐るべし、炭水化物。
白米とナポリタン大盛りが太った原因
そのテレビ番組は、芸能人の方の失敗談を語るというもので、辺見マリさんは1988年から2001年までの13年間、詐欺師に洗脳されて5億円をだまし取られたことを告白していました。
洗脳された辺見マリさんは、詐欺師の言うことを信じて、どんなことでも従っていました。ある時から、その詐欺師は辺見さんに白米とナポリタンの大盛りばかりを食べさせるようになります。
それを食べ続けていた辺見さんは、あっという間に20kgの体重増加。間食で甘いものも食べさせられていたので、それも太った原因のひとつでしょう。
ナポリタン大盛りがどれくらいだったのかわかりませんが、500グラムだとしましょう。それに含まれる炭水化物(糖質)が半分くらいだとすると250グラムです。白米を200グラムと想定すると、糖質は70グラムほど含まれている計算になります。
したがって、辺見さんが1食で摂取した糖質量は320グラムですね。糖質1グラムが4kcalなので、辺見さんの1食の摂取カロリーは1,280kcalとなります。
摂取カロリーは少々多めですが、短期間に20kgも太るほどのカロリーではないですね。
太る原因はカロリーではなく糖質量
この程度の摂取カロリーで20kgも太るというのは、炭水化物が人を効率的に太らせる食べ物だということがよくわかります。3食全て白米とナポリタン大盛りなら、4,000kcalほどの摂取カロリーになるので太るのは理解できます。
でも、3食全て白米とナポリタン大盛りとは言ってなかったと思います。なので、こんなに摂取カロリーは多くなかったでしょう。
辺見さんがナポリタン大盛りを食べていたのは、90年代初頭です。
この頃は、糖質制限という言葉はなく、カロリー制限こそがダイエットの基本と誰もが思っていました。糖質制限を推進されている京都高雄病院の江部康二先生だって、糖質制限食を本格的に世間に広め始めたのが21世紀になってからです。
辺見さんがナポリタン大盛り生活をしている頃、江部先生は糖質制限をご存知なかったようですから、辺見さんを洗脳した詐欺師は、糖質制限という言葉がない時代にすでに炭水化物を食べると太ることを知っていたんですね。
この詐欺師は、情報の真偽を判断する能力が、とても優れていたのでしょう。そもそも、人を騙すわけですから、情報が正しいかどうかを見極める能力が養われていなければ、いっぱしの詐欺師になれないのかもしれません。
5億円をだまし取った詐欺師の分析能力は、当時の医学をしのいでいたと言えます。
誰だって洗脳されている
最終的に辺見さんは、詐欺師の洗脳が解けて社会復帰できました。
洗脳されていた時は、芸能界を引退して社会との接点が少なく、詐欺師の言うことを疑おうとしなかったそうです。でも、ある時、芸能界に復帰して、他の人と交わるようになり、詐欺師の言っていることがおかしいと気付き始めます。そして、詐欺師の洗脳から解放されたということです。
番組を見ていると、騙される方がどうかしてると思ってしまいます。
でも、ほとんどの現代人が何らかのマインドコントロールを受けてると思うんですよね。カロリー制限でダイエットできると信じているのだって、一種の刷り込みです。肥満で悩んでいる方がカロリー制限をしても、なかなか効果が出てこないのは、カロリー制限がそもそも間違っていると疑うべきなのですが、なぜか、結果が出ない自分の体がおかしいと思い込んでいます。
現代の日本は、いろいろなところから様々な情報が発信され、知らず知らずのうちにその情報が頭に入ってきます。この時点で、すでにマインドコントロールされやすい環境にあるということを知っておいた方が良いでしょう。
そして、すでに自分も何らかのマインドコントロールを受けていると思っていた方が、おかしな情報に踊らされずに済むのではないでしょうか?