朝は血糖値が下がって脳が働かないから朝食を食べないとダメという主張は嘘だよね

毎日、朝食を食べていますか?

朝食は食べないといけないと言う人もいれば、朝食は食べなくても良いと言う人もいます。一体どっちなんでしょうね。

私は、朝はあまり食欲がないので、ハムとチーズを少し食べるくらいです。昼食を食べられそうにない日は、朝から肉や卵をしっかり食べますが、基本的に朝は少食です。

私とは反対に朝はお腹が空いていて、しっかり食べないと昼食前に疲れてしまうという人もいると思います。結局、朝食を食べた方が良いかどうかは、その人の生活習慣で決めれば良いと思うんですよね。

朝に低血糖になる理屈がわからない

朝食を食べるべきだと主張する人は、「朝は低血糖になっているから脳に栄養を送るために朝食を食べないとダメ」と言います。

夕食を食べてから10時間くらい間隔が空いていると、体内の栄養素が不足して脳が働かないということのようです。血糖値が一定以下に下がると低血糖になって意識を失ってしまいますから、低血糖は避けなければならないという理屈はわかります。

しかし、朝食を食べないと低血糖になるかどうかは別の話です。

そもそも、朝に低血糖になっているのなら目覚めることはないんじゃないですか?

目が覚めた時点で低血糖ではないですよね。それなのに朝は血糖値が下がっていると言う理屈がわかりません。

朝はコルチゾールの働きで血糖値が上がる

人間の体には、様々なホルモンを作り出す機能があります。

そして、人間には血糖値を上げるホルモンが多数あります。グルカゴン、アドレナリン、成長ホルモン、コルチゾールなどが、その代表です。

この中でコルチゾールは、ストレスを緩和するために分泌されるのですが、午前6時から8時の間にも多く分泌されます。コルチゾールの分泌のピーク時刻が午前7時から8時とされていますから、多くの人の起床時間と重なっているはずです。

そうすると、朝はコルチゾールの分泌がピークに達しているので、血糖値は下がるどころか上がっているんですよね。

実際、糖尿病の方は、朝にコルチゾールが分泌されて血糖値が上がる暁現象が起こりますから、起床時に低血糖になることは考えられません。

朝食に糖質を摂取するべきではない

朝は脳が栄養不足になっているから朝食を食べなければならないと言う人は、脳の主要なエネルギー源はブドウ糖なので炭水化物(糖質)をしっかり食べるべきだと主張します。

しかし、起床時にコルチゾールが分泌されて血糖値が上がっているのですから、朝食でさらに糖質を摂取して血糖値を上げる必要はないはずです。そんなことをしたら食後高血糖を起こすだけでしょう。

だから、朝食こそ糖質制限食が正解。

そもそも、寝ている間に低血糖になった人っているんですかね。糖尿病の方で、インスリンの投与量が多かったとか、そういう特別な事情がない限り、起床時に低血糖になることはないんじゃないですか。

朝食を食べないと低血糖で脳が働かないという主張は嘘ですよ。