2月28日に大阪府の緊急事態宣言が解除されるようです。
京都府や兵庫県も同時に解除とのことで、ようやく近畿圏は以前の状態に戻れそうです。でも、まだ飲食店への時短要請を出し続けるみたいですから、飲食店の方にとっては厳しい状況がしばらく続きそうです。
新規陽性者の減少は下げ止まり
1月13日から2月26日までの陽性者の増加数を確認していきましょう。なお、データは、大阪府の「新型コロナウイルス感染症患者の発生状況について」のページから取得しています。
飲食店では、最終的に緊急事態宣言の間、1人も陽性者が出ませんでした。
なお、大阪府の発表に一部、重複と計上漏れがあり、修正内容が公表されています。全体的に少数なので無視しましょう。
こちらは、年代別の陽性者の増加表です。
20代は数は多いですが、増加率は最も低くなっています。20代の陽性者は、増えるときは一気に増えるけど、減るときは一気に減る感じですね。
1月13日から2月26日までの新規陽性者の推移です。
2月14日頃から下げ止まっている感じですね。これ以上は減らないのかもしれません。感染者がゼロになることは考えにくいですから、これからは、1日に50人から100人の間で推移しそうです。
検査数の推移も見ておきましょう。
上下の差はありますが、1月13日から2月26日まで同じ程度の検査数です。なお、2月26日の陽性率は1.2%です。
全てが低い水準
経路別の陽性者の推移です。
医療機関と施設での陽性者数が一気に減り始め、全てが低い水準で落ち着き始めました。
年代別で見ても、低い水準を維持しています。
緊急事態宣言を解除したらリバウンドするのではないかと言われていますが、この状況を見ていると、大きく増えることはないでしょう。そもそも、感染経路と疑われていた飲食店で、全く陽性者が出ていないのですから、人出が増えたからと言って、感染者が爆発的に増えるようには思えません。
1月13日から2月26日までの年代別陽性者の累計です。
20代がまだ多く見えますが、徐々に他の年代との差が小さくなってきています。
最後に死亡者数の内訳も見ておきます。
先週から特に大きくは変化していませんね。
緊急事態宣言の発出を我慢して欲しい
大阪府では、1月13日に緊急事態宣言が発出されましたが、すでにその時には感染の拡大がストップしていたように思われます。
もう少し様子を見てくれれば、緊急事態宣言を出さずに済んだのではないでしょうか。
大阪府は、東京に1週間先行して緊急事態宣言が解除されますから、1週間は東京と大阪で陽性者にどのような違いが出るかを比較できます。両者で、陽性者の推移が同じであれば、緊急事態宣言は意味がなかったことになります。反対に大阪府で新規陽性者が増加し始めれば緊急事態宣言は意味があったことになります。
おそらく、大阪府は新規陽性者が増加することはなさそうですから、緊急事態宣言は意味がなかったという結論になりそうですが。
不要不急の緊急事態宣言の発出はやめてほしいですね。