大阪府の新型コロナウィルスの陽性者数が10万人を超えました。以前の記事で予想していた通り、マスコミが大々的に報じましたね。
大阪府の陽性者数は、日に日に減少しているのに悲観的な報道をするのは、マスコミの癖なんでしょうな。
さて、大阪府の新型コロナウィルスの陽性者数と重症者数ですが、この1週間でかなり減ってきました。
新規陽性者数の増加の内訳
1月13日から6月4日までの陽性者の増加数を確認していきましょう。なお、データは、大阪府の「新型コロナウイルス感染症患者の発生状況について」のページから取得しています。
まずは、経路別の陽性者の増加表を見ていきましょう。
飲食店では、約5ヶ月間に陽性者が22人しか出ていません。これ以上、飲食店の感染予防に力を入れても、5ヶ月間で22人しか減らないので有効な対策とは言えませんね。
それなのにまだ飲食店での感染予防が大切だと言う人がいますが、完全に思考停止していると思います。
年代別の陽性者数の増加表です。
20代が最も多いのは、これまで通りです。他の地域でも若い世代での感染が目立ちますから、新型コロナウィルスは、若い世代ほど症状が出やすいのでしょう。
1月13日から6月4日までの新規陽性者数の推移です。
3月下旬から6月上旬までのグラフが、きれいな富士山型をしています。
1年前には、下のグラフをよく見たものですが、現実には、こんな増え方も減り方もしていません。
陽性者は、初期は倍々に増えますが、あるところで増加スピードが減少し始めます。そして、しばらく、高止まりした後、増加の時と同じスピードで減少していきます。これが、現実の動きであり、上のグラフは全く現実にあっていません。
でも、いまだに新型コロナウィルスは、指数関数的に感染者が増えていき、人の動きを止めれば一気に減ると信じている人が多いです。
こちらは、検査数の推移です。
この1週間は、検査数が少なくなっています。陽性者数が減っているので、検査数を減らしているのでしょう。
そして、陽性率の推移です。
5月末には、陽性率が2%を下回るようになりました。こちらも、ちょっと変な形ですが、富士山型に近いですね。
経路別と年代別の陽性者の推移
経路別と年代別に陽性者数の推移を見ていきましょう。
最初は、経路別の陽性者の推移から。
感染経路不明も感染経路不明者の濃厚接触者等も、順調に減少しています。6月4日は、陽性者全体で200人を切っていますから、ここからの感染再拡大は起こりそうにないですね。
上のグラフから、医療機関、施設、「他」を取り出したのが以下のグラフです。
施設と「他」は、ほとんど発生しなくなっています。医療機関は、ゼロになる日がありません。
このグラフからは、市中感染が広がると医療機関での陽性者数が増えるというようには見えません。もう市中感染は収まってきているのに医療機関での陽性者数がゼロになる日がありませんからね。
年代別の陽性者数の推移です。
どの世代も順調に減少しています。30~50代がやや多いですが、それでも、確実に減っていますから問題なさそうですね。
年代別の陽性者の累計です。
全体的に新規陽性者数が減っているので、上のグラフも大きくは変化していません。
重症者が200人を切った
重症者の状況も確認しておきましょう。
1月13日から6月4日までの重症者残留数の推移です。
6月4日に重症者残留数が200人を切りました。毎日10人程度減少しているので、6月11日には120人前後まで減りそうです。
感染再拡大も考えにくいですから、今、緊急事態宣言を解除しても、医療がひっ迫することはないと思います。
重症者回転期間も順調に短くなっています。
6月4日には、7.0日まで短くなりました。これからは、重症者回転期間は横ばいに近い状態をしばらく維持すると思います。そして、陽性者数の減少が下げ止まったところから、再び上昇し始め、14.0日付近で推移するのではないかと予想しています。
死亡者数
1月13日から6月4日までの毎日の死亡者数です。
死亡者数もゆっくりと減少しています。
1月13日から6月4日までの大阪府のコロナによる死亡者数は、1,714人です。その内訳は以下の通りです。
30代が6人、40代が19人、50代が60人です。60代の割合が、全体の8%まで上がってきました。
死亡者の若年化が見られます。変異株の毒性の強さとも考えられますが、施設での死亡率が1%と低いことを考えると、施設で陽性者が出たときの対応が優れており、それが高齢者世代での死亡者数減少につながり、結果的に死亡者に占める60代の割合が高まってきているように思えます。公表されている数字からの予測なので、実際のところはわかりませんけどね。
なお、1月13日から6月4日までのコロナウィルスの陽性者の推定生存率は以下の通りです。
- 90歳以上:74.1%
- 80代:82.7%
- 70代:91.4%
- 60代:97.5%
- 50代:99.3%
- 40代:99.80%
- 30代:99.93%
- 20代以下:100.0%
インフルエンザワクチンを打たない人がコロナワクチンを打つのは変
コロナワクチンの接種が進んでいますね。ワクチンの接種が進めば、今の騒ぎが落ち着いてくるでしょう。
ただ、コロナワクチンに関しては、コロナの恐怖をあおるメディアが多すぎるため、接種すべきかどうかの判断を合理的に下せていない高齢者が多いように思います。これは、インフルエンザと比較すれば、わかります。
インフルエンザは、毎年関連死も含めると1万人の死亡者数とされています。一方の新型コロナウィルスも日本では、関連死も含めて1年間に約1万の人が死亡しています。したがって、両者の毒性はほぼ同じと考えられます。
では、ワクチンの安全性はどうでしょうか?
厚生労働省のデータによると、平成30年シーズンは、約5,251万人がインフルエンザワクチンを接種し、3人の死亡が報告されています。したがって、この3人を副反応による死亡だとした場合、約1,750万人に1人の確率で死亡する計算になります。
対して、ファイザー製の新型コロナワクチンは、601万人が接種し、その後に85人が亡くなっています。すべてが副反応ではないでしょうが、このうち1人でも副反応で亡くなっていたら、ファイザー製の新型コロナワクチンは、インフルエンザワクチンよりも死亡率が高いということができます。
ここで、
- 毎年のようにインフルエンザワクチンを接種している人が、ファイザー製の新型コロナワクチンを接種する行為は合理的です。
- 毎年のようにインフルエンザワクチンを接種している人が、ファイザー製の新型コロナワクチンを接種しないのは合理的です。
- インフルエンザワクチンを接種していない人が、ファイザー製の新型コロナワクチンを接種しないのは合理的です。
- インフルエンザワクチンを接種していない人が、ファイザー製の新型コロナワクチンを接種する行為は非合理的です。
例えば、インフルエンザとコロナウィルスが、同時に流行する可能性があり、どちらか一方のワクチンしか接種できない状況だった場合、あなたは、どちらのワクチンを打ちますか?
普通に考えて、毒性がほぼ同じ感染症を予防するのであれば、副反応で死亡する確率が低い方のワクチンを打つはずです。したがって、この場合は、インフルエンザワクチンを接種するという選択をします。
ファイザー製のコロナワクチンは、インフルエンザワクチンよりも副反応で死亡する可能性が高い可能性があります。それなのにインフルエンザワクチンを打たずにファイザー製のコロナワクチンを打つのは、明らかに矛盾した行為です。
コロナで、ウィルスの恐ろしさを知ったから、今後はインフルエンザワクチンも接種しようと思っているのなら、コロナワクチンを打つことは合理的です。でも、インフルエンザなんて大したことないから、これからもインフルエンザワクチンを打つ気はないけど、コロナは怖いからコロナワクチンは接種しようと考えているなら、もう一度、じっくりと考えた方が良いですよ。
その意思決定は妥当ですか?