スタイルが美しい人は、必ずと言っていいほど、姿勢が良いですよね。猫背でスタイルが美しいという人は見たことがありません。
逆にいうと、姿勢が良いからスタイルが美しく見えるということかもしれません。自分でスタイルが良くないと思う方は、一度、自身の姿勢を確認してみてください。鏡に映った自分の姿が前かがみになっているように見える場合は、姿勢が悪いでしょうね。
姿勢を良くするためには、歩き方や立ち方など、いろいろと意識しなければならないところがありますが、その基礎となるのは、腹筋と背筋です。腹筋と背筋は、背骨を前後からはさんで支えているので、これらの筋肉を強化すれば、きれいな姿勢を保ちやすくなります。
背筋と腹筋を鍛えるメニュー
スロートレーニングのメニューの中で 、背筋を鍛えるエクササイズには、バックエクステンションとアームレッグクロスレイズがあります。一方の腹筋を鍛えるメニューには、ニートゥチェストとクランチがあります。
人によって、腹筋が弱い方もいれば背筋が弱い方もいます。だからと言って、弱い方の筋肉だけを鍛えるのは、良くないですね。背骨は、背筋と腹筋で支えられているのですから、表と裏をバランスよく鍛えなければ、きれいな姿勢を保つことができません。
石井直方教授の著書の中でも、表と裏の筋肉をバランスよく鍛えなければいけませんといったことが書かれていました。書店で少し読んだだけなので、どの本だったかは覚えていないのですが、石井教授の著書だったはずです。
また、検索しても、やはり表と裏はバランスよく鍛える必要があると述べているサイトやブログが多くありますので、この考え方はまちがっていないでしょうね。ただ、表と裏を同時に鍛えるべきか、表を鍛える日と裏を鍛える日を分けるべきかについては、考え方が分かれているようなので、どちらが効果的かはわかりません。
言えることは、姿勢を良くするためには、背筋と腹筋をバランスよく鍛える必要があるということですね。
姿勢が良くなると脂肪がつきにくくなる
姿勢が良くなると、スタイルが美しく見えるようになりますが、その副産物として、脂肪がつきにくくなるという嬉しい効果もついてきます。
スロトレ完全版に以下のように記述があります。
背骨の適切なカーブを前後の筋肉で支えるようになれば、この仕事をこなすぶん、エネルギー消費が増えます。また姿勢を支えるために腹筋群が使われ続け、お腹まわりに脂肪がつきにくくなるともいえます。(19ページ)
姿勢が良くなると脂肪がつきにくくなるとも言えますし、姿勢を正そうと意識することで腹筋群と背筋群が使われるのでエネルギーが消費されやすくなるともいえます。
がっしりとした体型の人やスラっとした体型の人ほどスタイルが美しく見えるのは、姿勢だけの問題ではなく、正しい姿勢を保つことで、お腹まわりに余分な脂肪がつきにくくなるからなのかもしれませんね。
普段から姿勢を良くしようと意識するのは大事なことですが、正しい姿勢を保ち続けるためには、腹筋と背筋が鍛えられている必要があります。背筋を伸ばしていると、すぐに疲れてくるという方は、腹筋と背筋が弱いのかもしれませんので、日ごろから無理のない範囲で鍛えたほうが良さそうですね。