俗に悪玉コレステロールと呼ばれているLDLコレステロールは、健康面への悪影響が指摘されています。LDLコレステロール値が高いと動脈硬化になりやすく、そして、それが心筋梗塞につながると言われていますから、一般的にはLDLコレステロール値は低い方が良いとされています。
また、LDLコレステロール値が高いと認知症になりやすいということも研究で明らかになってきているようです。
薬を使ってLDLコレステロール値を下げると認知症リスクが低くなるらしい
LDLコレステロール値を下げる薬にスタチンがあります。このスタチンを使ってLDLコレステロール値を下げると認知症のリスクが下がるらしいです。最近の研究では、スタチンが認知症予防に良い結果を与えるとされていますが、以前はスタチンを服用すると認知症になりやすくなるのではないかと疑われていました。
一体どっちなんだって感じですよね。
食事から摂取したコレステロールは、血中のコレステロールの値に影響しないと厚生労働省が言っていたので、食品に含まれるコレステロールは無視して良さそうなのですが、それでも、LDLコレステロール値を下げる必要があるのでしょうか。
食事でコレステロールをたくさん摂取しても、血中のLDLコレステロール値に影響を与えないのなら、その値が高まる原因は体内でコレステロールの合成量が増えているからですよね。体が必要と判断して合成したコレステロールなのに悪者扱いするのは変な気がします。
スタチンは、体内でコレステロールが合成されるのを邪魔する薬です。だから、LDLコレステロール値を下げる効果が高く、多くの人を救ってきたと評価されています。「本当かな?」と疑問に思いますが、これが通説のようです。
コレステロールなんて気にしない
LDLコレステロール値が気になる人は、お医者さんの指導に従って、LDLコレステロール値が上がらないように気をつけたら良いと思いますが。私はまったく気にしません。
コレステロールは、細胞膜の材料になったり、女性ホルモンや男性ホルモンの材料になったりします。細胞が元気であるためには細胞膜がしっかりしている必要があるでしょう。また、男性ホルモン(テストステロン)が減少すると、うつになりやすいそうですから、コレステロールを気にしすぎて十分にテストステロンが合成されないことの方が健康面に問題が出てくるのではないかと思っています。
また、性ホルモンとも関係していますが、コレステロールはステロイドホルモンの材料でもあります。ストレスを緩和するために副腎から分泌されるコルチゾールもステロイドホルモンですから、精神面の安定を保つためにもコレステロールは重要だと思うんですよね。
コレステロール値は、低いより高い方が長生きだと言うお医者さんもいますから、あまり神経質にならない方が良いのではないですか?