スロトレで腹筋を鍛えるメニューには、ニートゥチェストとクランチがあります。
ニートゥチェストは、長座になって膝を曲げたり伸ばしたりするトレーニングです。一方のクランチは、仰向けに寝て上体を起こしたり下ろしたりするトレーニングです。
どちらも腹筋を鍛えることができるわけですが、どうせやるなら、より効果がある方を選びたいですよね。
ニートゥチェストはバランスと柔軟性が必要
スロトレ[完全版]で紹介されている基本の5メニューでは、ニートゥチェストが紹介されています。
ニートゥチェストが優れているのは、お腹の中心の腹直筋だけでなく、下腹部の奥にある大腰筋も鍛えられ、しかも、太ももにも効くという点です。お腹周りをまんべんなく引き締めることができるので、ポッコリと出たお腹をへこませるには良いトレーニングと言えます。
でも、やってみると分かるのですが、ニートゥチェストは、体のバランスを取るのが難しいエクササイズです。私は、体が左右にグラついてしまったり、後ろに体を反りすぎたりすることがあり、そのたびに筋肉から力が抜けてしまい、血流を抑制し続けることができないといったことがよくあります。
また、負荷を強めるために膝を曲げずに脚を伸ばしたまま上体に近づけるニートゥチェストを行う場合、体が固くて脚を体に近づけることが難しいということもありました。
これでは、せっかくのトレーニングも意味がありません。
ということで、現在、私はニートゥチェストはやめて、クランチを行っています。スロトレ[完全版]でもニートゥチェストで腰が痛む場合は、クランチに差し替えても良いと書かれています。
お腹への負荷が強いクランチ
私は、ニートゥチェストからクランチに差し替えて3ヶ月ほどになります。
最初にクランチを行って感じたことは、お腹の中心の腹直筋への負荷がニートゥチェストよりも強いということでした。トレーニング中は、常にお腹に力が入りっぱなしになっており、血流を抑制し続けられていることが実感できます。
もちろん、その分、クランチの方が疲れるのですが、ニートゥチェスト以上の効果を感じています。
ただ、クランチの場合は、大腰筋と太ももを鍛えられないという欠点があります。
太ももはスクワットで鍛えることができるので問題ないのですが、大腰筋は他に鍛えるメニューが、スロトレ[完全版]では紹介されていません。なので、大腰筋を鍛えるためには、ニートゥチェストを行う必要があります。
私は、しばらくクランチを続けますが、毎日のストレッチで股関節周りが柔らかくなってきたら、またニートゥチェストに戻そうかとも思っています。
ちなみに私は、男性にしては体は柔らかい方ですよ。前屈した時に手の平を床につけることができますからね。
ということで、結論です。
お腹周りをまんべんなく鍛えたいならニートゥチェスト、お腹の中心(腹直筋)への負荷を強めたいならクランチを行うのが良いでしょう。また、腰に不安がある方もクランチにした方が良いでしょうね。