以前に書いた洋ナシ体型の肥満は水太りの記事を読まれている方が、多いようです。意外とたくさんの方が、洋ナシ体型に悩んでいるんですね。
洋ナシ体型の原因は、冷えからくる水太りなので、まずは体を冷やさないことが大切でしょう。普段の生活の中で、体を冷やす行為がある場合は、それらを取り除くことが必要です。
体が冷える原因
では、体が冷える原因とはなんなのでしょうか。石原結實先生の著書「体温力」では、以下の9つが冷えの原因と述べられています。
- 筋肉運動や労働の不足
- 塩分の控えすぎ
- 水分の摂りすぎ
- 食べ過ぎ
- 体を冷やす食物の摂りすぎ
- ストレスでいっぱいの現代生活
- 化学薬品、化学調味料、食品添加物の摂取
- シャワーで済ませる入浴習慣
- 夏のクーラー
上の中で2、3、5以外は、何となく体に良くなさそうだということがわかると思います。普段、あまり動かない割には食べ過ぎていたり、夏は暑いから入浴はシャワーだけで済ませたり冷房を必要以上に使ったりといった行為は、控えた方が良いですね。
逆に塩分を控えめにしたり、こまめに水分補給することは、健康に良さそうですが、実はこれらの行為は冷えの原因となるので、やめた方が良いということだそうです。
食塩の摂りすぎは、高血圧の原因になるので控えましょうというのが常識となっていますが、同書では食塩摂取が少ないグループほど高血圧での死亡率が高いというデータがあることが紹介されています。塩分は、体を温める作用があるので、極端に控えるのは冷えの原因となるため、あまり良いことではありません。
また、水分を多く摂取することも健康のために推奨されますが、これもあまり良いことではありません。水分を1日2リットル摂りましょうといった考え方は、血液をサラサラにして心筋梗塞や脳梗塞を予防することが目的です。しかし、血液がドロドロの原因は、血液が汚れているからなので、水分を多く摂ったところで単に血液を薄めているだけでしかありません。本当に大切なことは血液の汚れを摂ることですよね。
無理して水分を多く摂ろうとすると、体を必要以上に冷やしてしまうので、ほどほどにした方が良いです。夏の暑い日でもなければ、のどが渇いたときに水分を補給すれば十分でしょう。
5の体を冷やす食物の摂りすぎは、漢方でいう陰性食品を多く食べているということです。基本的に南の食物や青色、白色、緑色の食物は体を冷やす陰性食品に当たります。体を冷やさないためには、北の食物や赤色、黒色、橙色、黄色の外観をした陽性食品を食べる方が良いです。
下半身を中心に鍛えて血流アップ
水太りによる洋ナシ体型は、下半身に老廃物が溜まっているわけですから、血流を良くして老廃物を外に出してしまうことが大切です。
以前にも書きましたが、下半身の血流を良くするためには、太もも全体とふくらはぎの筋肉を鍛えるのがおすすめです。具体的には、スクワット、ヒップリフト、カーフレイズといったトレーニングを行うことになります。
スクワットは、誰でもよく知っている立ったりしゃがんだりすることで太ももを鍛えるトレーニングです。太ももの大部分を鍛えることができるので、洋ナシ体型の解消には欠かせないエクササイズといえます。
ヒップリフトは、仰向けに寝て膝を立て、お尻を上げ下げするトレーニングです。主に太ももの裏側からお尻を鍛えることができます。普段あまり鍛えることがない部分ですね。
カーフレイズは、かかとを上げ下げしてふくらはぎを鍛えるトレーニングです。どこでも行うことができるエクササイズなので、ランチの待ち時間、通勤電車の中、コピーをしている最中など、隙間時間を見つけてふくらはぎを鍛えることが可能です。
まずは、最初に紹介した9つの体を冷やす習慣を止めることが洋ナシ体型の解消には大切です。それにプラスして、下半身中心のスロートレーニングをすれば、お尻や太ももを引き締めることができますよ。