糖質酔いと酒酔いは同じ感覚だと気付いた

先日、法事があって、昼食で久しぶりにお米を食べました。6ヶ月ぶりですね。

親戚も集まる場だったので、自分だけが糖質制限食というのも何でしたからね。それと、久しぶりに糖質を人並みに摂取すると体がどういう反応を見せるのかも楽しみだったので、人体実験がてらロースカツ定食、鶏のから揚げ、サラダを注文。ついでにハイボールも一杯飲むことに。

アルコールが入ってわかった糖質の特徴

法事となると、仏前へのお供えにお菓子が並ぶわけですが、当然、それらはみんなで少しずつ分けることになります。中には、甘いものが苦手という人もいるので、特定の人が集中して、お菓子を食べることになるのも法事の特徴ですね。

私もスポンジ状のケーキをひとつ食べました。やっぱり、こういう甘みのあるお菓子はおいしいですね。いくつも食べたくなります。まさにアルコールやニコチンと同じ。この無性に甘いものを食べたくなる衝動は、中毒と言ってもいいのではないでしょうか。

さて、法事が終わって、親戚一同では入ったお店での話です。

最初に注文したドリンク類が先にテーブルに並び、各々飲み始めます。そう言えば、アルコール自体も正月以来だったので、1年近く飲んでませんでしたね。ハイボールは糖質オフなので、糖質制限実践者にはうれしいお酒。

久しぶりに味わうほろ酔い加減。

でも、何となく、この感覚がたまに起こることがあります。お酒を飲んでいないのに頭がボーっとして眠気が襲ってき、それなのにちょっとだけハイテンションというおかしな感覚です。

思い出しました。

それは、糖質を摂取した時の感覚です。これが、軽くお酒を飲んだ時の感覚とよく似ているのです。

普段から糖質制限をしているものの、微糖の缶コーヒーなんかは飲むことがあります。特にワンダゼロマックスは、糖質含有量が1缶で3g程度なので、多量に糖質を摂取しなくて済みます。

同じくらいの糖質量で、スティックに入った粉末タイプの抹茶オレも飲みますね。しかし、この抹茶オレを飲んだ後は、頭がボーっとしてきてあくびが出始めます。糖質量も少ないし、人工甘味料を使っているので血糖値を上げないはずなのに。おそらく原材料と成分の表記が間違っているのでしょう。他社の同様の抹茶オレは炭水化物の量が10gでしたからね。

ここまで、だらだらと書いてきて何が言いたいのかというと、抹茶オレを飲んだ時の感覚とハイボールを飲んだ時の感覚がほとんど一緒だということに気づいたんですよね。

酔っぱらうというのはアルコールだけでなく、糖質を摂取したときにも起こるというのが私の経験から導かれた結論です。この状態を今日から糖質酔いと言うことにします。

もはや米に対する欲求はない

さて、久しぶりに食べたお米でしたが、正直、美味しいとは思いませんでした。糖質制限を始める前は、やっぱり日本人は米が一番なんて思ってましたが、大した味もなく、それ単体で食べても美味しいわけではありません。

濃い味付けのおかずと一緒にご飯を口の中に放り込むから、適度な味の濃さとなり、美味しいと感じるのでしょう。普段、おかずだけを食べていると、味が濃すぎると感じることがありますからね。油を使って焼いた肉なんかは、ソースも何も付けずに食べることがありますが、味が薄いと思うことはほとんどありません。

糖質を日常的に過剰摂取していた頃よりも味覚が鋭くなっているということもあるかもしれません。何にしても、わざわざ調味料を使わずに素材の味がわかるということは良いことだと思います。

この領域に達すると、もはや米に対する欲求はないですね。でも、食パンがこんがり焼けた時のあの香りやケーキ屋さんの前を通り過ぎた時の甘くて香ばしい香りには、まだ魅かれるものがありますが。

夕食もワインと糖質多めの食事

その日の夕食も糖質多めの食事でした。

おかずはおでんだったので、ごぼう天、さつま揚げ、ちくわなど糖質が比較的多めの練り物を食べることになりました。おまけに赤ワインも2杯飲んだので、この日だけで、150gは糖質を摂取したことでしょう。

アルコールが入っているので、その後、しばらくは酔っている状態。それに加えて糖質も摂取しているので、酔いに拍車がかかっていたと思います。

それにしても、この満腹感は久しぶりですね。お腹が張るような感覚。この感覚が4時間以上は続きました。糖質制限中は、タンパク質中心なので、消化が早いのですが、米や練り物など糖質が多い食べ物、野菜なんかは消化が遅いので、胃に負担がかかっていたのでしょう。

ここまで読んで肉の方が消化に悪いと思うでしょうが、それは大間違い。夏井睦先生の著書「炭水化物が人類を滅ぼす」の中で、タンパク質の消化時間はとても短いことが記述されています。

一般的には、「ご飯や麺類は消化が良い。しかしお肉は消化に悪い」と言われているが、これが大間違いなのである。肉や魚などのタンパク質は、胃酸で速やかに消化されて小腸に送られるため、胃滞留時間は数十分程度である。逆に、ご飯や麺類は胃酸では消化されず、いつまでも胃のなかに留まっている。
ようするに「ごはんやうどんは消化によい」と世間に流布している常識のほうが、間違っているのだ。(28ページ)

さらに読み進めていくと、二日酔いで戻してしまった時、その汚物の中には米、うどん、野菜は含まれていても肉が原形をとどめたまま出てくることはないとも述べられています。これは経験者ならわかることでしょう。私も何度か二日酔いで吐いたことがありますが、肉や魚がそのままの形で逆流してきたことはありません。ネギやニラなんかはそのまま出てきましたし、うどんの切れ端なんかも含まれていました。

つまり、お腹いっぱいに食べてその満腹感が持続するのは、人間が消化を苦手とする穀物や野菜がいつまでも胃の中にあることが原因なんですね。

さらにその夜は寝つきも悪く、夜中に目覚めた後は朝までウトウトした状態が続き、熟睡できませんでした。でも、よくよく思い出してみると、糖質制限を始める半年前までは、こんな感じの睡眠だったんですよね。

結論。

糖質はたまに摂取するにとどめ、普段は制限した方が体調が良くなります。

でも、ほとんどの人が糖質を過剰摂取しているという自覚がないので、私が述べていることを理解できないでしょうね。きっと、糖質制限実践者ならうなずいていただけると思います。

参考文献