大阪府の新型コロナウィルス感染状況(21/01/13-21/04/09)。まん延防止等重点措置の効果が出る前に陽性者数が天井に達したか?

大阪でまん延防止等重点措置が適用されたのが4月5日でした。そして、新たに4月12日から京都などでも適用されることが決まりました。

新型コロナウィルスの陽性者数が増え始めると、すぐに感染防止のための措置が取られますが、もうちょっと辛抱して成り行きを見守って欲しいですね。何もしなかったらどうなるのかがわからないことには、感染防止策が奏功したかどうか評価できません。

さて、大阪府では、コロナの陽性者数の増加が続いていますが、ひょっとすると天井に達したかもしれません。

新規陽性者数の増加の内訳

1月13日から4月9日までの陽性者の増加数を確認していきましょう。なお、データは、大阪府の「新型コロナウイルス感染症患者の発生状況について」のページから取得しています。

まずは、経路別の1月13日から4月9日までの陽性者数の増加表です。

大阪府コロナウィルス陽性者増加表(経路別)

感染経路不明と感染経路不明者の濃厚接触者等が最も多い傾向は変わりません。ただ、それ以外の項目では、変化が見られます。これについては後述します。

次に年代別の陽性者の増加表です。

大阪府コロナウィルス陽性者増加表(年代別)

こちらも20代が最も多い状況に変化はありませんが、その他の世代でも陽性者数が増えています。

1月13日から4月9日までの陽性者数の推移です。

1/13~4/9までの陽性者の推移

3月24日頃から陽性者数が急上昇しています。4月8日には905人となり、さらに増えるのではないかと思われましたが、4月9日は883人に減少しました。3月31日から伸び率が鈍化してきているので、そろそろ天井に達したのではないかと思われます。

検査数の推移も見ておきましょう。

1/13~4/9までの検査数の推移

不思議なことに陽性者数が少なかった3月上旬から下旬の検査数が多く、陽性者数が増え始めた4月から検査数が減っています。陽性者が増えると、対応が忙しくなって検査数を増やせないのでしょうか。

こちらは陽性率の推移です。

1/13~4/9までの陽性率の推移(1週間移動平均)

テレビを見ていると、大阪府の緊急事態宣言を2月28日に解除したのが早すぎたと言われていました。

私は、全くそうは思わないですね。2月下旬には陽性率が2%を切り、3月20日頃まで1%台で推移しています。この状況で緊急事態宣言を解除すべきでないと言うのは、一生、外出を自粛して生活しろと言っているのに等しいでしょう。

陽性率が跳ね上がり始めたのが、3月24日あたりですから、この辺で何かが起こったと考えるのが自然です。変異ウィルスの影響なのか、人の動きが活発になったためなのか、その他の原因があるのか、理由はわかりません。

飲食店での陽性者数が少ないことから、飲食店から感染が広がったとは考えにくいです。厚労省や大阪府の職員が会食をしていたことが問題視されていますが、緊急事態宣言が解除されたのに外食するなというのはおかしいでしょう。

経路別の陽性者の推移を詳しく見る

次に経路別の陽性者の推移を見ていきましょう。

1/13~4/9までの経路別陽性者の推移

感染経路不明と感染経路不明者の濃厚接触者等の動きは、グラフでわかりやすいですが、その他の項目が下の方でちょこちょこ動いている程度なので動きがわかりません。

なので、その他の項目を取り出してグラフにしました。

まずは、医療機関で発生した陽性者の推移です。

1/13~4/9までの陽性者(医療機関)の推移

医療機関では、緊急事態宣言が出ている間は陽性者数が多かったですが、3月以降は減少傾向です。でも、3月24日に一時的に増加しています。これは東大阪市の医療機関での発生が主です。

施設での陽性者の発生は、波があります。

1/13~4/9までの陽性者(施設)の推移

1人が感染すると、まとめて何人も感染するので、陽性者数が発生する時は人数が多くなるのでしょう。

「他」の陽性者の推移です。

1/13~4/9までの陽性者(他)の推移

1月下旬から3月上旬までは、陽性者の発生が少なかったのですが、3月中旬から大幅に増えています。

「他」の内訳をみていると、事業所、学校、会食が目に付きます。職場での感染が増えているようです。年度末は、多くの会社で仕事が忙しくなりますから、人の接触が増えるでしょうし、疲れも出やすいでしょう。そんな時にウィルスが体内に入って来ると感染しやすくなるでしょうから、仕事が忙しいときは、しっかり休んで疲れを取る必要がありますね。

年代別の陽性者数の推移

年代別の陽性者数の推移です。

1/13~4/9までの年代別陽性者の推移

20代の陽性者ばかりが話題になっていますが、実は、30代から50代の陽性者数の方が増加しています。特に4月6日以降の増え方が激しいですね。年度末からの仕事の疲れが4月に入って出てきたのでしょうか。

60歳以上の陽性者数は、大きくは増えていません。

1月13日から4月9日までの年代別陽性者の累計です。

1/13~4/9までの年代別陽性者の累計

20代が突出している点は、以前と同じです。4月以降、30代から50代の陽性者の増加もあり、これら世代の陽性者数の累計も多くなっています。

死亡者数は増えていない

3月21日の重症者数が59人でしたが、4月9日は174人まで増加しています。

これだけ重症者数が増えていると、亡くなる方も大幅に増加するのではないかと心配になります。でも、死亡者数は3月以降5人を超えた日はありません。

1/13~4/9までの毎日の死亡者数

治療のノウハウが蓄積して、重症化しても死亡しにくくなっているのでしょうか。

それとも、変異ウィルスは重症化しても死にいたるほどの毒性はないのでしょうか。

重症者数が増加し始めて、まだそれほど日が経っていないので、今後どうなるか注視する必要はありそうです。

1月13日から4月9日までの死亡者数は514人でした。

内訳は以下の通りです。

大阪府のコロナ感染での死亡者数の内訳(21/01/13~21/0409)

40代が3名、50代が8名の死亡です。

死亡者の傾向は、それほど変化していません。80歳以上の高齢者が全体の3分の2を占めています。

4月5日にまん延防止等重点措置が適用されましたが、それとは関係なく陽性者が減っていきそうな気配がありますね。これからもうしばらく陽性者数が増加してから減少し始めると、同措置の効果があったと評価されそうです。

でも、過去の緊急事態宣言も、発出とは関係なく陽性者数が減少し始めており、今回も陽性者数の推移を見ていると、同じことになりそうな予感がします。

大阪府のコロナウィルス感染状況の記事に掲載している表やグラフは、自由に使っていただいて結構です。

ただ、3月上旬以前のデータについては、感染経路不明と感染経路不明者の濃厚接触者等で、その後に感染経路が特定された人数を他の項目に移動していません。全体の傾向を知る上では大きな影響はありませんが、大阪府が公表している人数とは若干一致しない点がありますので、留意してください。