体が冷えると、細胞が活発に働いてくれませんから、常に体を温めておきたいです。
寒い冬は、暖房器具を使って体を温めるのが最も簡単な冷え対策です。カイロを使うのもおすすめです。暖房器具は、電気代やガス代が結構かかります。1ヶ月の電気代が春や秋よりも5千円以上増える方もいらっしゃるのではないでしょうか。その点、カイロだと1個が20円前後で10時間ほど温かいですから安上がりです。
さらにこまめに体を動かせば、体が冷えにくくなります。自宅でできるスロートレーニングのような筋トレは、特に寒い冬には手軽にできておすすめです。
カーフレイズならどこでもできる
ただ、体が冷えてきたから筋トレをしようと言っても、できることとできないことがあります。
職場でいきなり寝転んで腕立て伏せ（プッシュアップ）を始めるのは無理ですし、道の真ん中で腹筋を鍛えることもできません。だから、体を温めるために筋トレをすると言っても、できるメニューとできないメニューがあるので、どこでもできるメニューを選択しなければなりません。
場所を選ばずできる筋トレのメニューの代表は、カーフレイズです。カーフレイズは、かかとを上げたり下げたりするだけのメニューですから、イスの背もたれや壁などに手をつけて体がフラフラしないようにできればエクササイズ可能です。また、動作が目立たないので、どこでやっても怪しくはありません。
鍛えられる部位は、ヒフク筋、ヒラメ筋です。一般にふくらはぎと呼ばれているところですね。ふくらはぎは、第二の心臓なんて言われているようにここを鍛えておけば血流が良くなります。血流が良くなれば、温かい血液が循環しやすくなりますから、体が冷えにくくなります。
カーフレイズは、簡単にできる筋トレメニューですから、体が冷えてきたなと感じた時に試してください。
スクワットも体が温まるが
また、太ももを鍛えるスクワットも体が温まりやすいです。
デスクワーク中心の仕事をしている方だと、下半身が冷えやすいと思いますが、スクワットをした後は下半身がポカポカと温まってきます。
スクワットも、それほど場所を選ぶメニューではないので、ほとんどの場所でできます。ただ、カーフレイズと比較すると体の上下動が大きいので目立ってしまいます。静かな職場だとやりづらいですね。あとスクワット中にズボンやスカートがビリっと破れてしまう危険もあります。だから、職場でスクワットをする場合は、腰を深く沈める本格的なスクワットではなく、膝を軽く曲げ伸ばしする程度のスクワットをしましょう。
貧乏ゆすりも足の冷え対策になる
カーフレイズもスクワットも立った状態で行う必要があります。
イスに座った状態でできる冷え対策としては、膝を伸ばして足を宙に浮かせる動作を数回繰り返すことですね。
また、貧乏ゆすりも、それなりに下半身を温めることができます。隣に人がいると嫌がられますが、一人の時は、気にせず貧乏ゆすりをして足先が冷えないようにしましょう。ただ、貧乏ゆすりは、カーフレイズやスクワットと比較すると、それほど体は温まりません。それでも、貧乏ゆすりは、疲れにくく長時間できるので、下半身が冷えてきたときに気軽にできる利点があります。
暖房が使えないときには、カーフレイズやスクワットなど、下半身を鍛える筋トレを試してください。高齢者の筋力低下を防止するためにも、これらの筋トレはおすすめです。