糖質制限はまずやってみることが肝心。正しいやり方とかどうでも良い。

最近では、糖質制限がダイエット法として定着しています。

もともとは糖尿病の方の治療食だったのですが、体脂肪が減ることも確認されたことから、ダイエットに有効だとされ、今では「痩せたければ糖質を減らせ」が当たり前となっています。

ただ、まだ否定的な意見もありますし、肯定しているお医者さんなども、専門家に相談して正しい糖質制限をしなければならないと言うことがあります。でも、糖質制限なんて、食べる糖質量を減らすだけですから正しいやり方も何もありません。だから、気になったら、ちょっと試してみるかと軽い気持ちで取り組めば良いです。

体重が減りすぎる場合は食事量が足りていないことを疑う

糖質制限を始めると、開始早々からグングン体重が減っていきます。もちろん、体脂肪率も一緒に低下していきます。

気持ち良いほど、体重も体脂肪も減っていきますから、糖質制限を体験した多くの人が、これは本物だと実感するはずです。ただ、体重の減少があまりに激しすぎる場合は、食事量が足りていない可能性があります。

私も糖質制限を始めたばかりの時は、一気に体重が減りましたが、今思い返すと、当初は食事量が足りていなかったようです。糖質制限を始めたばかりの時は、米やパンを一切食べないにもかかわらず、おかずの量はあまり増やしていませんでした。また、間食もほとんどしていなかったので、糖質制限を開始する前から1日の食事量は、やや少なめだったと思います。

ただ、糖質制限をする前から、体重は標準でも、お腹周りの脂肪は気になっていました。ところが、食事量を減らしても、減ることがないお腹周りの脂肪が、糖質制限を始めると簡単に減ったので、これは本物だと確信しました。その後は、間食をするようになり、体重が少しずつ増加しましたが、お腹周りに脂肪が蓄積することはありません。糖質制限前よりも食事量は増えていますが、体重は糖質制限前よりも軽いです。

糖質制限に正しいやり方なんてありませんが、あまりに体重が減りすぎる場合は食事量が少なすぎる可能性がありますから、食事量を増やすようにしましょう。

糖質摂取量をどれだけ減らすかも自由

糖質は、人体にとって必須の栄養素ではありませんから、まったく食べる必要はありません。

でも、糖質摂取量をゼロにして、その厳しさから糖質制限が長続きしないのなら意味がありません。体に脂肪が蓄積する原因は、糖質摂取ですから、糖質制限をやめれば、すぐにお腹周りに脂肪がつき始めます。

短期間だけ痩せれば良いのなら、糖質ゼロで構いませんが、ずっとお腹周りに脂肪がついていないスタイルを維持したいのなら、自分が長続きできる範囲で糖質制限をするべきです。

京都高雄病院の江部先生は、1日3食すべてで米やパンなどの主食を抜き糖質摂取量を60グラム未満に抑えるスーパー糖質制限だけでなく、1日1食だけ主食を食べるスタンダード糖質制限、1日1食だけ主食を抜くプチ糖質制限と、3段階の糖質制限を提唱しています。

糖尿病の方は、医師と相談の上、スーパー糖質制限をする必要がありますが、健康な人がダイエット目的で糖質制限をする場合は、スタンダード糖質制限やプチ糖質制限でもダイエット効果が出ます。もちろん、理想的なのはスーパー糖質制限ですが、続けられないのなら、スタンダード糖質制限にしましょう。スタンダード糖質制限でも厳しい方は、プチ糖質制限をしばらく続け、徐々に糖質摂取量を減らしてください。

やってみないとわからない

糖質制限は、やってみないことには、ダイエット効果を実感できません。

健康な人は、専門家に相談する必要はなく、我流で糖質制限を始めても問題ありません。せいぜい、空腹を感じないように抜いた主食と同じくらいタンパク質と脂質を食べましょうと言った程度の注意を守れば良いだけです。

糖質制限で栄養不足にならないか心配だという方もいるでしょうが、白米や小麦粉ほど低栄養な食品はありませんから、これらを食べず別の食品に置き換えるだけで、今以上にしっかりと栄養素を補給できるので問題ありません。

糖質制限を始めるなら、朝食だけ主食を抜くプチ糖質制限が簡単です。慣れてきたら、夕食も主食を抜き、スタンダード糖質制限をやってみましょう。仕事をしていると、昼食は外食になりやすいですから、スーパー糖質制限に移行するのは難しいですが、たまに休日だけ3食主食抜きのスーパー糖質制限を試してみると良いでしょう。

参考文献