スロートレーニングで、腹筋を鍛えるメニューにニートゥチェストがあります。
ニートゥチェストは、床に長座になって座り、両足を上下に動かすエクササイズです。5回から10回、連続で行うと腹筋の上から下まで広い範囲で鍛えることができます。
さらに足を上げる際に右から上げたり左から上げたりすることで、腹筋の左右も鍛えることが可能です。同じ回数のニートゥチェストをするなら、左右に足を上げるニートゥチェストの方が短時間で腹筋全体を鍛えられるので効率的です。
バランスをとるのが難しい
足を左右に上げるニートゥチェストは、通常のニートゥチェストと比較すると、バランスをとるのが難しいです。
足を横に傾けすぎると、上体も横に倒れてしまいそうになります。だから、姿勢を崩さない程度に足は、左右から上げるようにしましょう。
また、バランスを崩さないためには、両手でしっかりと体を支えることも大切です。上体を支えやすい位置を確認し、その位置に両手を置いてニートゥチェストを行いましょう。
上体を後ろに反らすほど、横に倒れにくくなりますから、何度やっても倒れそうになる場合は、上体を今よりも後ろに反らしてください。ただ、上体を後ろに反らすほど負荷が強くなるので、回数は減るかもしれません。
左右交互に足を上げる
足を上げる際は、右からだけ上げるとか左からだけ上げるといった方法もありますが、左右交互に足を上げた方が腹筋の広い範囲を鍛えやすいです。
右から上げた足を下ろし、次に左に足を傾けて上げる時に腹筋の広い範囲に力が入ります。逆の場合も同じように腹筋の広い範囲に力が入ります。右側だけ、または、左側だけに足を傾けて、連続で足を上下に動かす場合だと、腹筋の半分くらいにしか力が入りません。左右交互に上げ下げをした場合の方が、ニートゥチェストを終えた後の腹筋が疲れやすいので、短時間で、より強い負荷をかけることができます。
バランスをとれない場合は通常のニートゥチェストを続ける
左右に足を上げるニートゥチェストが、どうしても上手にできない場合は、通常のニートゥチェストを続けましょう。
腹筋がある程度鍛えられていないと、左右に足を上げた時に上体を支えられません。また、アームレッグクロスレイズやバックエクステンションも行い、背筋も鍛えておいた方が良いでしょう。
特に女性や高齢者の場合は、左右に足を上げるニートゥチェストは、バランスをとるのが難しく感じるでしょうから、まずは通常のニートゥチェストで体を慣らした方が良いですね。
短時間で腹筋全体を鍛えたい方は、左右に足を上げるニートゥチェストを試してください。