糖質制限はいろいろ考えなくても良いから長続きする

糖質制限を始めてから10年以上経ちます。

何かを10年続けることは、大変なものです。でも、糖質制限は、苦労なんてものはほとんどありませんから10年経過しても感慨深いといった感覚は全くないですね。

糖質制限をする前は、毎日、米やパンを食べていましたが、その食生活も全く苦労なんてしたことはありません。当たり前ですよね。今、標準的な日本人の食生活をしている人は、米やパンを毎日食べていると思いますが、それが苦痛だと思っていないはずです。糖質制限も同じで、やっている方にしてみれば無理をしているとか我慢しているとかいう感覚はありません。

だから、糖質制限を長く続けていることについては、充実感や達成感といったものはないです。単なる日常ですね。

糖質制限を始めたころは便が出にくかった

でも、糖質制限を始めたばかりの頃は、便が硬くなって多少苦労したことはありました。

糖質制限を始めて便秘になる人は、私以外にもいるようで、糖質制限を始めて困ったことに便秘が挙げられることがよくあります。

糖質制限をして便秘になる人は、野菜の食べ過ぎでしょうね。私も、糖質制限を始めたばかりの頃は、野菜をたくさん食べていました。その頃は、まだ、脂質をたくさん食べてはいけないという思い込みがあったので、動物性食品を食べる量が今よりも少なかったです。

6Pチーズを1食で全部食べるのは体に悪いのではなかろうかとか、脂身が多い肉は控えた方が良いのではなかろうかとか考えていましたが、今では、そんなことは一切考えていません。どちらも体に悪いことなんてないですからね。

で、糖質制限を始めてから便秘になった場合ですが、野菜を控えて脂質をたくさん食べれば自然に便秘は解消されます。脂質は食べすぎれば下痢になりますから、脂質が便秘の解消に効果があるのは当たり前の理屈なんですけどね。

しかし、お医者さんは決して脂質をたくさん食べろとは言いません。便秘になったら食物繊維をたくさん食べるように指導されるでしょうが、消化できないものばかり食べるから腸が詰まるんですよ。それよりも、脂質をたくさん食べて腸内を潤滑油で満たしておいた方が、スルッと便が出るようになります。

地中海食やDASH食なんて無視

お医者さんが薦める健康的な食事に地中海食やDASH食があります。

どんな食事かネットで調べましたが、手間のかかりそうなことばかり書いてありますね。

地中海食はイタリアなどの地中海の近くでよく食べられている食事で、中途半端な糖質制限食といった感じですね。

DASH食は高血圧の予防のための食事で、脂質の摂り過ぎ、特に飽和脂肪酸の摂り過ぎを防ぐものです。こちらも、飽和脂肪酸を悪者扱いしていながら、玄米や全粒粉を推奨する矛盾した食事です。玄米も全粒粉も糖質が含まれており、体内に入れば飽和脂肪酸に変化して蓄えられるのですから、肉に含まれる飽和脂肪酸だけ控えても意味ないですよね。

何より、どちらの食事も、ゴチャゴチャと決まりごとが多くてややこしいのが欠点です。

それに比べれば、糖質制限なんて、的を糖質ただ一つに絞っていますから、始めるのも継続するのも簡単です。

強いて言えば、糖質を減らした分だけ、肉、卵、魚といった動物性食品を必ず増やすことを心がけるくらいですね。簡単なことですが、脂質は悪者との思い込みがあると肉や卵をたくさん食べるのをためらってしまいます。地中海食やDASH食を先に試した人だと、なおさら動物性脂肪に拒否反応を起こしそうですね。

糖質制限を続けるのは、大した苦労ではありません。

始める前は、脂質の摂り過ぎになるのではないかとか、糖質は絶対に食べなければならないのではないかとか、いろいろ考えてしまいますが、始めてしまえば、そんな悩みはなくなります。

10年続けて死なない人がいるのですから、糖質制限をするのを恐れる必要はないですよ。