白米は太りにくく栄養素が豊富?

先日、テレビを見ていると、栄養の専門家の方が、白米は他の糖質が含まれる食品より太りにくく、栄養素も豊富だと語っていました。

太りにくいという部分は、ひとまず置いとくとして、栄養素が豊富というのは何を根拠に言っているのだと思いましたね。白米より栄養素が乏しい食品を探す方が難しいんじゃないかというくらい、白米は低栄養です。特にビタミンとミネラルは絶望的なくらい少なく、主食として食べ続けているとこれらの栄養素が不足する可能性が高いです。

白米の栄養価を調べよう

白米が栄養豊富かどうかなんて、ネットでちょっと調べればわかることです。

このブログでも、以下の記事で白米の栄養素を他の食品と比較していますが、ビタミンとミネラルが非常に少ないです。

お前の言うことは信じられないという人は、カロリーSlismでご飯の栄養価を調べてください。カロリーSlismでは、1食当たりのビタミンとミネラルの必要量をどれだけ満たしているかも表示されます。ご飯の栄養素が、非常に少ないことは一目瞭然です。

栄養の専門家が言っているから栄養豊富な食品だと鵜呑みにするのではなく、まずは、カロリーSlismで栄養価を調べましょう。興味を持っていろんな食品の栄養価を調べていくと、どの食品が栄養豊富かがわかるようになりますよ。

白米は太りにくいのか?

次に白米は太りにくいという話ですが、糖質を食べると身体に脂肪が蓄積しやすくなりますから、糖質の含有量が多い白米をたくさん食べれば脂肪がつきやすくなります。

白米は、1食に160グラム食べると、糖質を60グラム近く摂取することになります。3食で白米を食べれば180グラムの糖質摂取になりますから相当なものです。

1食あたり60グラムを超える糖質が含まれている食品は、パンやケーキなどの小麦粉を使った食品くらいのものです。それ以外の食品だと、60グラムも糖質が含まれていることはそうそうないですね。

糖質を食べると中性脂肪の分解が抑えられるので、身体に蓄えた中性脂肪を減らそうと思うなら、白米のように糖質がたくさん含まれている食品を控えるべきです。

以前は、糖質制限をすると早死にするとか老けるとか、いろんなデマが流れていましたが、それはもう過去の話です。2020年以降は、適正な糖質量はいくらまでなのかといった基準を示すお医者さんが出てくるようになっています。糖尿病専門医の山田悟先生が提唱するロカボと呼ばれる緩やかな糖質制限だと、糖質摂取は1日に130グラムまでとされています。

ロカボなら、白米を1日に茶わん2杯くらい食べることが許容されますから、比較的簡単に取り組めますね。とは言え、おかずにも糖質は含まれていますから、茶わん2杯の白米を食べていると、おかずも含めて200グラムくらいは糖質を摂取することになるでしょう。

ビタミンやミネラルが豊富に含まれている食品を優先して食べるという意識を持つと、米や小麦粉を食べる量を減らしていけると思いますよ。