糖質制限をすると栄養不足になるというデマ

糖質制限に関する否定的な情報は減りつつあります。かつては、早死にするとか、糖尿病になるとか、大ウソを流布するお医者さんがいましたが、今では影を潜めています。

そして、代わりに糖質制限って健康に良いじゃないかといった情報を目にする機会が増えてきましたね。

ただ、糖質制限が健康に良いと認めつつも、何かしらデメリットを挙げた記事がネット上では、今も散見されます。両論併記というルールがあるのでしょうか。

ダイエットにも糖尿病にも良い糖質制限

先日も、糖質制限に関する記事を読んだのですが、そこには、糖質制限はダイエット効果があり、糖尿病の血糖コントロールにも有効だと述べられていました。

また、糖質制限で摂取カロリーが減るとサーチュイン遺伝子が活性化され、寿命が延びる可能性にも言及していました。

ダイエットと糖尿病に糖質制限が効果的なのは、もはや常識となっていますが、寿命も延びるかもしれないそうです。ただし、それは、摂取カロリーを減らした場合とのこと。糖質制限をすると摂取カロリーが減ると決めつけているような感じですが、食べる量は人によって違いますから、一概に摂取カロリーが減るとは言えません。

以前から、食事量を減らすとサーチュイン遺伝子が働いて老けにくくなると言われていましたが、糖質制限をしていれば、酸化や糖化を防げるので、摂取カロリーに関わらず、老けにくくなります。自分の周りで実年齢より若く見える人は、糖質制限をしているかもしれませんね。

糖質制限でしっかり栄養補給できる

同じ記事では、糖質制限をすると、食物繊維、ビタミン、ミネラル、抗酸化物質の摂取量が減ると述べられていました。

そんなわけない。

この手の記事を書く人は、実際に食品の栄養価を調べたことがない人です。

日本人が常食している食品で最も栄養価が低いのは、おそらく、白米です。白米より栄養価が低い食品を探すのは非常に難しいです。

白米には、食物繊維があまり含まれていませんから、白米を常食すれば食物繊維が不足します。抗酸化物質も含まれていません。だから、果物を食べろということのようですが、アボカドのような低糖質の果物もあるので、糖質制限をしながら抗酸化物質を補給することは簡単です。

他に糖質制限は長期的に続けるのが難しいとか、日本人は農耕民族だとか、いろいろと理由を探して糖質制限の欠点を挙げようとしていますが、あまり説得力がないですね。

栄養不足を防ごうと思ったら、白米の常食をやめることですよ。白米だけ食べない糖質制限でも、1日の糖質摂取量を130グラム程度まで減らすことは可能です。栄養不足を感じたら、糖質制限を始めましょう。