ビタミンAもビタミンEも、人体にとって必須の栄養素なので食物から摂取しなければなりません。
でも、摂りすぎると何らかの健康被害が出る危険があるため、ほどほどにしておくのが無難です。サプリメントでビタミンを補給している方は、1日の目安量を守っていれば問題ないでしょうが、がばがば飲んでいると体調が悪くなるかもしれないので注意しましょう。
耐容上限量は守っておこう
最近読んだ以下の記事では、ビタミンAとEの摂りすぎが、ガンのリスクを高めると紹介されていました。
ビタミンAに関しては、過剰症になりやすいので耐容上限量は守る必要があります。でも、ビタミンEに関しては、過剰症の報告がないので、あまり気にする必要はないのではと思います。ビタミンの過剰症と耐容上限量については以下の記事にまとめているのでご覧ください。
食事から補給するのは良くてサプリメントから補給するのは良くないという理屈がわからない
上のナショナルジオグラフィックの記事もそうですが、この手の記事では、栄養素は食事から補給すると健康に良いけど、サプリメントから補給すると健康に悪いといった話がよく紹介されています。
でも、同じ栄養素なら、食事だろうがサプリメントだろうが変わらないだろうと思うのですが。なぜか、サプリメントはダメと言われることが多いですよね。
もちろん、食品とサプリメントで、含まれている成分が異なる場合もあります。例えば、ビタミンAと言っても、レチノールやレチノイン酸など、種類が色々あるので、食品とサプリメントで違いが生じることがあります。ビタミンEにも、トコフェロールとトコトリエノールがあり、それぞれにアルファ、ベータ、ガンマ、デルタの4種類が存在するので、全部で8種類あります。ちなみに生体内に多く含まれているのは、アルファ-トコフェロールです。ナショナルジオグラフィックの記事では、このアルファ-トコフェロールの摂りすぎが、他のビタミンEよりリスクが高いのではないかということですが、生体内に最も多く含まれているアルファ-トコフェロールが危険というのは、ちょっと納得できないですね。
同じ栄養素でも、食品に含まれている場合とサプリメントに含まれている場合で異なる結果が出るのなら、それは、その栄養素が健康と関係がないということに思えるのですが。
とりあえず、栄養素の補給は耐容上限量を守っておきましょう。推奨量や平均必要量と耐容上限量との間には大きな開きがあるので、そうそう耐容上限量を超えることはありません。ちなみに豚と鶏のレバーには、ビタミンAが大量に含まれているので、毎日食べると余裕で耐容上限量を超えます。でも、私は、鶏のレバーを頻繁に食べていましたが、過剰症にはなりませんでした。
良い子はまねしないでね。