ダイエットの天敵。
それは脂肪です。脂質の多い食品を食べてる限り、痩せるどころか反対に太っていきます。だから、ダイエットを成功させるためには、脂身の多い肉類を控えなければなりません。
これって、よく聞きますよね。でも、私の経験だと脂身たっぷりの肉類を食べても体脂肪率が上昇していくことはないのですが。
脂身が多い肉はたくさん食べれない
脂身たっぷりの肉、例えば豚バラ肉を大量に食べようと思っても、それほど食べることはできません。
先日、牛モモ肉と豚バラ肉の焼肉セットがスーパーで売ってたので、それを買って家で焼いて食べました。重量は280グラムで、牛肉と豚肉が半分ずつ入ってました。牛肉はモモ肉だったので赤身が多く脂身は少な目です。一方の豚バラ肉は、見た目で3割から4割ほどが脂身です。
肉280グラムは、男性にとってそれほど多い量ではありません。茶碗1杯の白米が150グラムほどですから、重量だと2杯もないですね。
私も、「280グラムの肉なら余裕でしょう」と思って買ったのですが、甘くみていました。牛モモ肉は余裕なんですよ。でも、豚バラ肉が強敵で、なかなか喉を通りません。脳が、もうこれ以上食べるなと言っているような感じです。
過去にも、豚バラ肉に苦戦したことは何度かあるのですが、その時は、豚バラ肉だけで約300グラムを食べようとしたからだと思っていました。でも、どうやら、脂身が一定量を超えると気持ち悪くなってきて食欲が抑制されるようです。
なので、脂身たっぷりの豚バラ肉なら、少ない量で満腹感を得られるので、そうそう太ることはないと思うんですよね。また、無理に脂身たっぷりの肉類を食べると下痢をするので、食前よりも体重が減る逆転現象も起こるのです。これも、過去に何度か経験済みです。いったい何のために食事をしたのかと自己嫌悪に陥ってしまいます。
白米と一緒なら大食可能
また、豚バラ肉に限らず、肉だけを食べる場合も多くの量を食べれません。これも以下の過去記事で書いたのですが、肉だけだとすぐに満腹になって、そうそう大食できないのです。しかし、白米と一緒なら、満腹メーターを振り切ってさらに食べることができるので不思議です。
白米と同じく炭水化物が多いパンや麺類でも、満腹メーターを振り切るのかどうかはわかりません。
私の経験から、満腹を感じるかどうかは、食べ合わせも関係していると思うんですよね。食欲をかきたてる食べ合わせもあれば、食欲を抑える食べ合わせもあるのではないでしょうか?
豚バラ肉のように脂肪が多い肉は食欲を抑えるように感じます。でも、霜降り肉のように所々に脂身が散りばめられている場合には、食欲がわいてくるようにも思えます。どうも、脂身の固まりを食べると気持ち悪くなり、食欲を抑えることができるのではないかと思います。
また、脂身を口の中に放り込んでも、同時に白米を頬張れば脂身の気持ち悪さが中和されるので、満腹感を感じにくくなるのかもしれません。
どんなに考えても理由はわかりそうにありません。とりあえず、食欲を抑えたい方は、脂身が多めの豚肉や牛肉だけを食べてみてください。
ダイエット中のタンパク質制限は愚行
脂質を抑えることがダイエットには重要だと言われていることから、ダイエット中は脂質の他にタンパク質も多く含まれている肉類を食べるのを控えるべきだとされています。
でも、タンパク質は体作りに欠かせない栄養素ですから、ダイエット目的で低タンパクな食事をするのはやめた方が良いでしょう。分子栄養学の三石巌先生も、著書の「からだの中から健康になる長寿の秘密」の中で、ダイエット中に低タンパク食にするのは生体の合目的性を阻害して老化を促進し寿命を縮めると述べています。
体内の脂肪の燃焼は低温で起こる。そのとき、酵素の登場が要求される。酵素というのはタンパク質なのだから、ダイエットのためには高タンパク食が必要という結論になる。そして、一方において脂肪の材料になる糖質の制限を行なうことにすればいいのだ。
この方法ならば、生体の弱点を衝かれることなしに、やせることができる。むろん実例は多い。(77ページ)
ダイエット中に肉を食べることを拒否して、白米や玄米を食べるのはかえって太る原因となります。しかも、老化を促進しながら。
ダイエット中の方こそ、高タンパク、かつ低糖質な食事をする必要があるということですね。