米、麦、麺類、甘いものなど炭水化物(糖質)が多く含まれている食品を食べないようにする糖質制限を続けていると、時々、高糖質食品が恋しくなることがあります。
私は、糖質制限を始めてから、そのような誘惑にかられたことはほとんどありませんが、パン屋さんやケーキ屋さんの前を通りかかった時にあの香ばしい匂いが鼻に入ってくると、菓子パンやケーキを食べたいなと思うことはあります。それでも、お店の前を素通りするのでパンやケーキを食べることはないのですが。
私の場合、食事は栄養補給が第一、味は第二という考え方なので、美味しいパンやケーキを食べるよりも、味の付いていないゆで卵を迷わず食べますから、糖質への誘惑が他の人よりも弱いのかもしれません。
食べたものは仕方ない
そうは言っても、毎年節分の日には、ぜんざいを食べたり甘酒を飲んだりするので結構な量の糖質を摂取しています。
「糖質制限中と言っておきながら、しっかり糖質を摂ってるじゃないか」
と言われも、そんなことは気にしません。食べたいから食べただけ。別に食べなくてもいいのですが、たまに糖質を摂取するくらいなら問題ありません。もちろん、糖尿病の方は、たまに糖質を摂取しても血糖値が著しく上がってしまうので良くないですが、健常者であればたまに糖質を摂取してもなんてことはありません。
それよりも、糖質が多く含まれている食品を食べた後に言い訳をする方がどうかと思いますよ。
- 糖質が含まれてるけど、パスタはGI値が低いので大した影響はないはずだ
- 時には糖質を摂取した方が、すい臓のインスリン分泌が衰えないはずだ
- 甘い物は心の薬
こういう本当か迷信かわからないことを言いだすと、そのうち糖質制限をやめてしまうんじゃないですか。
食べたものは仕方ない。
糖質摂取を後悔するのではなく、それを受け入れてしまいましょう。美味しかったのなら、それでいいじゃないですか。また、次の食事から低糖質を心がければ問題なし。
糖質制限は長く続けることが大切
ダイエット目的であれ、健康目的であれ、糖質制限は長く続けることが大切です。そのための工夫として、たまに甘い物を食べたり、ラーメンを食べたりするのはありだと思います。
糖尿病治療に糖質制限食をすすめている医師の江部康二先生も、「おいしく楽しく」続けるものだとおっしゃっていますから、糖質制限を長く続けるためにいろいろと工夫した方が良いでしょう。そのために「たまに糖質をおいしく楽しく食べる」ことも、一つの手段です。
糖質を摂取して、いろいろと言い訳を考え始めると、糖質制限そのものをやめてしまうと思いますよ。別に糖質制限をしたくなければやめればいいのですが、その時に訳のわからない持論を展開して糖質制限を否定するのはやめましょう。
先ほど列挙した言い訳が、まさに訳の分からない持論でして、「糖質を食べれば血糖値が上がる」というシンプルな事実は変えようがありません。
糖質制限をやめれば、血糖値が1日に何度も上がったり下がったりを繰り返しますし、体に脂肪も付きやすくなります。
GI値とか気にして、朝、昼、晩の3度の食事で玄米を食べるようにしても、体内に糖質が入ってくれば血糖値は上がります。そんなことを気にするくらいなら、毎日3度の食事から糖質はできるだけ排除し、たまにカフェでケーキセットを注文して、至福のひと時を過ごす方が満足感が大きいでしょう。最近では、低糖質スイーツも販売されるようになってますから、それらを活用するのも良いと思います。
理屈をこねて糖質摂取を肯定するくらいなら、最初から開き直って糖質を食べた方が精神的にも良いですし、長く糖質制限を続けられるはずです。
糖質摂取についてあれこれと理屈を並べて正当化しようとするから、糖質制限のやめ時を考え始めるんじゃないですか。
「糖質を食べれば血糖値が上がる」
この単純な仕組みを知っていれば、糖質制限に終わりはないとわかると思うんですけどね。