12月4日の朝、コンビニに新聞を買いに行って帰宅したら、左手の薬指と小指がしびれていました。
外は割と寒かったので、手が冷えてかじかんでいるんだろうと思い温めたのですが、指のしびれは解消されませんでした。その後、夜になっても、しびれたままでした。
どうやらギヨン間症候群になったようです。
ギヨン管症候群とは
ギヨン管は、手のひらの下の方、薬指の延長線上にある神経が通っている管です。そして、ギヨン管症候群は、ギヨン管を通る神経が圧迫されることで、小指と薬指の小指側にしびれや麻痺がでる症状です。小指と薬指の力も弱くなります。
神経を圧迫する原因となるのは、良性の腫瘍だったり、外からの圧力だったりします。前傾姿勢で乗る自転車を長時間運転していると、手のひらがハンドルに圧迫され、ギヨン管症候群になることがあるようです。
私の場合、ギヨン管症候群になった原因がはっきりとはしません。新聞を読みながら歩いていた時に変な持ち方で新聞を持って神経を圧迫したのかもしれません。自宅とコンビニは、往復10分程度の距離で、新聞を読んだのは3分くらいです。このわずかな時間に指がしびれるほど神経を圧迫したのでしょうか。
家を出る前は、まったく異常がなかったんですけどね。
12月5日にギヨン管症候群を疑う
別に指が少々しびれている程度なら、なんてことはないのですが、翌日の12月5日の夜に入浴していると、左手の薬指と中指の間を開けられなくなっていることに気づき、これは変だなと気づきました。
そして、ネットで調べて、肘部管症候群(ちゅうぶかんしょうこうぐん)という症状にたどり着きました。肘部管症候群は、肘の神経が圧迫されて、小指と薬指の小指側がしびれたり麻痺したりする症状です。
ギヨン管症候群と似ていますが、肘部管症候群は、手のひらと手の甲側にしびれや麻痺が出るようです。ギヨン管症候群の場合は、手のひら側のしびれや麻痺だけです。また、しびれや麻痺の範囲は、肘部管症候群の方が広いようです。
私の症状は、手のひら側だけしびれていたので、肘部管症候群とはちょっと違うなと思い、さらに調べていくとギヨン管症候群にたどり着きました。
ギヨン管症候群かどうかを自分でチェックする方法があり、以下のウェブサイトで紹介されています。
紙の端を左右の手の親指と人差し指で挟んで、外側に引っ張った時、親指の第一関節が曲がると、ギヨン管症候群か肘部管症候群になっています。私の場合は、親指の第一関節は曲がらなかったのですが、力を入れようとすると親指の第一関節が曲がりそうになりました。これで、症状は軽いけどもギヨン管症候群になっているのだろうと思いました。
なお、医療機関は受診していないので、実際のところはわかりません。
握力が失われていることに気づく
12月5日の夜にハンドグリップを使って、左手の握力を確かめたところ、以前に比べて半分くらいしか力が入らないことに気づきました。
ハンドグリップを握ったり開いたりする動作を連続で50回できたのですが、この日は20回がやっとでした。小指と薬指に力が入らないので全然握れません。
また、12月6日には、親指に力が入らないことにも気づきました。左手でお皿を持とうとすると、親指の第一関節が曲がり、落としそうになります。
本を持つのも一苦労です。
正常な状態だと、親指と人差し指で本を挟んで持ち上げた場合、親指はまっすぐに伸びます。
ところが、小指と薬指にしびれが出ていると、不思議なことに親指に力が入らなくなり、下の写真のように第一関節が曲がって本を落としそうになります。
しびれが出ている小指は、さらに力が入りません。
正常な状態で、小指の第一関節を曲げて台に押し当てても、小指の先で支えることができます。
しかし、しびれている間は、小指に力が入らず、強く台に押し当てると第一関節が手の甲側にぐにゃっと曲がってしまいます。
これは深刻な事態かもしれないなと思いながらも、経過を観察することに
12月6日にしびれがましになっていることに気づく
小指と薬指の小指側がしびれるようになってから2日後の12月6日。
しびれがましになっているのに気づきました。
12月4日は、何もしなくてもしびれていたのですが、6日には、小指を触らないとしびれを感じなくなっていました。パソコンのキーボードを打たなければ、普段はしびれを感じることはありません。薬指は、かなりましになっています。
医療機関のウェブサイトを見ると、すぐに診察を受けないと、手の筋肉が衰えると怖いことが書かれていましたが、どうやら、そこまでひどい症状ではなかったようです。症状が進行すると手術をしなければならないようで、自分も手術する必要があるのかと冷や冷やしましたよ。
しびれはましになったものの、握力は回復しません。むしろ、さらに力が弱くなったようです。
ギヨン管症候群については、以下のウェブサイトで紹介されているストレッチが効果的なようで、私も、このストレッチをした直後は、しびれが軽減されるのを実感しました。
12月7日
12月7日になって、少し握力が回復しているように感じました。
小指がしびれていると、親指にも力が入らず、爪切りを使うのも一苦労です。また、食品が入っている袋のチャックを押して閉じるのも違和感があり、上手にできません。
親指と人差し指で、何かをつまむ動作がぎこちなくなりますね。押して止めるタイプのボタンなんか、力が入らなくて、なかなか止めることができません。
また、12月5日に薬指と中指の間を開こうと力を入れたり、ハンドグリップを握ったりしたせいで、中指の手の甲側の付け根が痛くなったり、薬指と小指の股に変なしびれが出たりしていたのですが、これらが回復しつつあるのも気づきました。
12月8日
指が反るくらいまっすぐ伸ばした状態で、中指から小指までの4本の指をくっつけようとすると、小指だけがくっつかない状態だったのですが、12月8日に小指が薬指にくっつくようになりました。
しびれも、さらに軽減しています。
12月9日
まだ違和感はあるものの、握力はほぼ回復。
ひどくなったら、医療機関を受診しようかと思っていましたが、その心配も必要ありませんでした。
ほとんどの医療機関のウェブサイトに治療を受けないと治らないようなことが書かれていましたが、軽度の場合は、何もしなくても治っていくようです。以下のブログにも、ガングリオン(腫瘍)がなければ自然に改善することが多いと記載されています。
また、以下のYouTubeの動画では、サイクリング中にギヨン管症候群になったけど、1週間で回復したと述べられています。
1年前にも、左手の親指、人差し指、中指の第一関節がしびれる症状が出て、手根管症候群かと恐れたことがありました。でも、その時は、チーズの袋を切れ目から裂こうとしても、なかなか裂くことができず、思いっきり力を入れたせいで、指先がしびれただけだと気づきました。
当時も、3日程度でしびれがましになり、1週間すれば気にならない状況になりました。でも3ヶ月くらいは、指の感覚が変でしたけどね。
今回のギヨン管症候群も、完全に違和感が取れるまで3ヶ月くらいかかるかもしれませんが、とりあえず、大したことがなくて良かったです。
2022年12月30日追記
小指のしびれはほとんどなくなりました。触ると違和感があるくらいです。
また、親指にも力が入り、握力が戻りました。
まだ、手の側面のチョップする部分に違和感が残っていたり、手を振ると小指と薬指の股にしびれているような感覚がありますが、日常生活に支障はありません。
12月15日頃には、症状が気にならなくなりました。
2023年2月2日追記
小指のしびれは、いつの間にか治っていました。
その他の手の部位も、なんとなくあった違和感がなくなっています。1月中旬には何とも思わなくなっていたので、完治したようです。
医療機関のウェブサイトでは、ギヨン管症候群と思われる症状が出たら、早めに治療を受けないと回復しにくいことが書かれていますが、1週間程度様子を見て症状が軽減していれば、そのままにしていても大丈夫ではないでしょうか。